楽天グループは、2024年度第3四半期決算を発表した。
2024年度第3四半期は全セグメントにおいて増収
まず全体業績(連結)として、売り上げ収益は「インターネットサービス」「フィンテック」「モバイル」全セグメントにおいて前年同期比で増収。同四半期としては過去最高の5,667億円(前年同期比9.3%増)を計上した。
「楽天モバイル」の増収およびコスト最適化による損失改善、「楽天カード」の大幅増益などを背景に、同第3四半期のNon-GAAP(一般に公正妥当と認められる会計原則に基づかないこと)営業利益は123億円を計上し、MNO(移動体通信事業者)への設備投資が本格化した2019年第3四半期以来初で5年ぶりとなる四半期黒字化を達成した。
またIFRS(国際財務報告基準)営業利益においても5億円を計上し、2020年第2四半期以来の四半期黒字化を達成。EBITDA(事業活動におけるキャッシュフロー創出力を評価する指標)においては、前年同期比159.1%増となる922億円で黒字だった。
広告事業の売り上げ収益は、前年同期比4.3%増に
次にインターネットサービス事業では、売り上げ収益は3,146億円(前年同期比4.4%増)、Non-GAAP営業利益は212億円(前年同期比54.2%増)で増収増益の結果に。広告事業の売り上げ収益は、前年同期比4.3%増の532億円だった。
また、「楽天市場」や「楽天トラベル」をはじめとする国内EC流通総額は、前年同期比6.9%減の1.5兆円となった。なお、全国旅行支援による高い前年比ハードルや、2023年10月のふるさと納税ルール変更直前に楽天市場での駆け込み需要があった影響を除くと、前年同期比約5%増でプラス成長を維持した。
この他、フィンテック事業の売り上げ収益は2,082億円(前年同期比12.8%増)、Non-GAAP営業利益は400億円(前年同期比57.2%増)で増収増益を達成。「楽天カード」は、ショッピング取扱高が四半期で初となる6.0兆円(前年同期比12.7%増)を突破した。さらにモバイル事業の売り上げ収益は1,060億円(前年同期比19.5%増)で、増収となった。
【関連記事】
・楽天、AIソリューション「未来購買予測」を提供 購買の可能性が高いユーザー層を予測し広告配信に活用
・共通ポイントサービスの総合満足度、4年連続で「楽天ポイント」が1位に【J.D. パワー調査】
・楽天グループ、「楽天超ミニバイト」の新機能を提供 オンラインインタビューでAIがヒアリングを代行
・楽天と電通、没入体験が楽しめるデジタル商店街を期間限定で開設 地域経済の活性化を目指す
・楽天、分析プラットフォーム「Rakuten Analytics」を提供開始 楽天経済圏のデータを活用