Criteoは11月14日、「Criteo グローバルトラベルトレンド 2024冬」を発表した。同レポートでは、APAC・EMEA・アメリカ地域の14,000人以上を対象に実施した、世界の旅行トレンドに関する調査を基に、人々の旅行計画と予約への影響についてまとめた。
APAC地域での2024年第3四半期の航空券の予約は+14pt
APAC、EMEA、アメリカでは、2024年第3四半期の航空券の予約が前年同期比で3~14%増加。特にAPAC地域では+14ptとなり最も高い伸び率を記録した。
旅行者の4割超が旅行先の候補地探しにAIを活用
旅行者の41%が旅行先の候補地のアイデアを得ることに活用したと回答。また、30%以上は、宿泊施設・食事・アクティビティの提案にAIが役立つと答え、旅行の計画にAIを使用する旅行者の割合が増えていることがわかる。
しかし、日本は調査対象国の中で、旅行計画でのAI活用率が最も低い結果に。「旅行の計画にAIを使用し、役に立った」と回答した人の割合は9%だった。
アメリカ人と日本人は国内旅行が多い傾向に
旅行先の割合を見ると、2024年は、アメリカ人の87%、日本人の97%が国内旅行を計画していた。
一方で、ドイツ人の64%、イギリス人の63%はヨーロッパ旅行を、韓国人の43%がAPAC地域への旅行を計画しており、これらの国では海外への旅行を計画する割合が比較的高いことがわかった。
APAC地域の旅行者は、宿泊施設の予約に約16.4日かける
APAC地域の旅行者は、航空券の予約よりも宿泊施設の予約に1週間以上長くかかる傾向があることがわかった。その期間は約16.4日間。なお、ヨーロッパの旅行者にも同様の傾向が見られた。
クリスマス以降が旅行業界における顧客争奪戦シーズンに
消費者の関心は、夏のバケーションシーズンや年末年始以降などの特定の期間に買い物から旅行予約へと大きく移行することがわかった。特に、1月の旅行予約数が急増している上に、通常であれば予約確定までに約2週間かかることを考慮すると、旅行業界では12月から顧客争奪戦が繰り広げられることがわかる。
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