360度フルファネルで消費者と繋がる「Microsoft広告」
――はじめに、Amandaさんのご経歴やMicrosoftでの現在の担当領域について教えてください。
Amanda:私はもう25年以上広告畑にいまして、Microsoftに入る前はWPPで北米事業のCEOを務めていました。長年広告代理店でキャリアを積んでいた私が、なぜMicrosoftに入社しようと思ったのか? そのきっかけは「AI」です。
今、広告業界では生成AIによるパラダイムシフトが起きています。広告が大きく進化する渦中に身を置き、その変革のリーダーシップをとりたいと考えていた最中にチャンスをいただき、8ヵ月前にMicrosoft Advertisingにジョインしました。現在は、グローバルでメディアセールスを統括しています。
――Microsoftが2022年5月に日本で「Microsoft広告」の提供を開始してから約2年半が経ちました。ビジネスの概況はいかがですか?
Amanda:MicrosoftといえばBing(検索)、というイメージがある方もまだいらっしゃるかもしれませんが、Microsoft広告は検索以外にもディスプレイからCTV、ビデオ、リテールメディアまで、様々な広告プロダクトおよびオーディエンスデータを有しています。360度から消費者を捉えられ、かつフルファネルでアプローチできるエコシステムを通じて、より幅広いマーケティングニーズに応えられるよう、この数年プロダクトを拡充してきました。
そんなMicrosoft広告の中で、現在急速に拡大しているのが「CTV広告」の領域です。近年アメリカではケーブルテレビからOTTサービスへのシフトが一気に進んでおり、これに合わせて広告の出し先も大きく動いています。それにともなって、米国ではCTV広告の需要が急増中で、供給量を増やしてもまだ足りない、といった状況なのです。
我々としては、消費者(視聴者)と広告主の双方にメリットがある環境を守りつつ、増大する需要に対応すべく、供給量を倍増していければと考えています。