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グーグル独占を打破する革新となるか。「Perplexity」が生み出す、次世代ショッピング検索

マーチャント・プログラムへの参加企業を募集

 Perplexityはこれに合わせて、「Perplexityマーチャント・プログラム」も開始。これは、大手小売業者が商品情報をPerplexityと簡単に共有できるようにするためのものだ。参加する小売業者には無料で提供され、データを共有するためのシンプルな手続きが用意されている。

 これにより、小売業者は自社の商品がPerplexityのインデックスに登録されることで、「おすすめ商品」に選ばれる可能性が高まる。「Buy with Pro」などのワンクリック購入体験と統合するための支払い処理システムが提供。無料のAPIアクセスにより、独自のPerplexity検索体験を構築できるほか、カスタムダッシュボードで、検索やショッピングのトレンドに関する有益な洞察を得ることもできる。

 現在、同プログラムに参加する大規模小売業者をウェブサイトで受け付けている。

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「Perplexityマーチャント・プログラム」(出典:Perplexity)

最高ビジネス責任者が語るグーグルとの違い

 Perplexityは現在のところ、これらの新しいショッピング機能を収益化する予定はないとしている。その代わりに、検索クエリの数を増やす戦略を採っている。Perplexityの実際の収益源は、スポンサードクエスチョンを活用した広告ビジネスだ。

 PerplexityがADWEEKに語ったところによると、約1,000人のユーザーを対象に、6週間にわたって「Buy with Pro」をテストしているという。

 Perplexityの最高ビジネス責任者、ドミトリー・シェベレンコ氏は、「Perplexityを利用している多くのユーザーは、購入前にリサーチを行っていました。その行動を見て、私たちは単に答えを提供するだけでなく、自然に購入という次のステップに進む手助けをできるようにしたのです」と述べている。

 「Googleとの大きな違いは、Perplexityではワンクリックでシームレスな体験ができる点です」(ドミトリー・シェベレンコ氏)。検索市場におけるグーグルの牙城を、「ショッピング」を通じてさらに切り崩していけるか、Perplexityの今後の展開に注目したい。

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この記事の著者

岡 徳之(オカ ノリユキ)

編集者・ライター。東京、シンガポール、オランダの3拠点で編集プロダクション「Livit」を運営。各国のライター、カメラマンと連携し、海外のビジネス・テクノロジー・マーケティング情報を日本の読者に届ける。企業のオウンドメディアの企画・運営にも携わる。

●ウェブサイト「Livit」

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/12/10 08:33 https://markezine.jp/article/detail/47606

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