消費マインド指数は10か月連続で低下
今回の調査では、東京30km圏の学生を除く18~69才の男女から646サンプルを得た。2008年6月の「消費マインド指数」は10か月連続で低下し、過去最低の1998年6月とほぼ同水準。全般的な消費心理を表す「気分指数」は調査開始以来の過去最低水準となった。この傾向は、60代以外のすべての年代で見られるという。
しかし、1年前とくらべて消費支出を「引き締めていない」人は24.8%と大きく変わっておらず、「少し引き締めている」の41.0%も2ポイントの増加にとどまっている。しかし、分野別の支出意欲を見ると、「食費」「生活用品」では大きな変化が見られないものの、「教養・カルチャー」では「費用は惜しまない」 積極派が8.7ポイント減少して40.4%となっている。
今夏挑戦したい投資「特に考えていない」が半数近く
調査が行われた6月当時、今年の夏のボーナスの支給額について「増える」と回答した人は19.1%、「減る」は19.6%となり、「減る」が前年同月比で5.0ポイント増加した。しかし、支給額・回答額に「満足」している人は17.0%、「不満」な人は38.5%となったものの、「不満」という回答は前年の同月よりも4.3%減少しており、景気減速の折、ややあきらめムードもあるようだ。
こうした中、今年の夏に挑戦したい生活への投資については「特に考えていない」が46.7%となっており、具体的なプランで最も多かったのは「テレビやPCの買い替え」の13.5%だった。しかし、購買行動については「たまには贅沢するのもいいものだ」という意見が38.2%と最も多く、「節約ばかりしていても生活は楽しくない」も36.1%でこれに続いている。いずれの意見も4年前の調査から大幅に伸びており、よりメリハリのある消費生活への志向が高まっているようだ。
【関連記事】
・今年の夏のボーナス、7割の人が「自由に使える金額が減っている」
・6月の「消費意欲指数」、この15年で最低に【博報堂調査】
・高まる貯蓄熱の中、男性20代の4割が「貯蓄していない」【電通消費実感調査】