クロス・マーケティングは、生活者を対象に「おひとりさま消費に関する調査(2024年)」を実施し、一人の時間や外食・外出行動についての実態、意識を聴取。「ひとり時間の実態・意識編」として、一人で自由に使える時間の有無や増減意向、過ごし方などをピックアップして分析し、公開した。
一人で自由に使える時間は平日が4.2時間、休日は6.4時間に
まず、一人で自由に使える時間がある(「ある」「どちらかといえばある」の合計)と答えた人は、平日で71%、休日は79%に。年代別では、平日・休日ともに20~40代がやや低い結果だった。
1日の中で一人で自由に使える時間の平均は平日で4.2時間、休日は6.4時間となり、休日の方が2時間ほど多くなった。平日・休日ともに一人時間が多いのは60代で、平日と休日との時間差は最も少なかった。
なお、2年前の調査結果と比べ、一人で自由に使える時間の有無や平均時間に大きな変化は見られなかった。
一人での過ごし方、多数が「家でのんびり」を好む
次に、一人で過ごすことの良さについて尋ねると、「自分のペースでいられる(48%)」が約半数と最も多く挙げられた。2位以降は「ストレス解消になる」「自由を味わえる」「周りの人を気にせずにいられる」「一人で考える時間がもてる」が、それぞれ30%台で続いた。
上位に挙げられた良さについては女性の割合が高く、特に「ストレス解消になる」「周りの人を気にせずにいられる」は、男性より女性が11ポイント高かった。
具体的に一人でどのように過ごすことが好きか質問すると、多数が「家でのんびり/ゆっくり過ごしたい」と答え、何もしないで過ごしたり、テレビ・映画・動画配信の視聴やゲーム・SNSをしたりといった回答が得られた。外出行動では「自宅から離れたところへ行く」「自然の中で過ごす」「街中や商業施設で過ごす」「カフェやレストランでのんびり過ごす」という意見が出た。
約9割が「一人で自由に使える時間を増やしたい」と回答
続いて、一人で自由に使える時間の増減意向を調べると、増やしたい(「増やしたい」「どちらかというと増やしたい」の合計)と考える人は平日も休日も87%となり、2年前と同様の結果に。特に一人時間を増やしたい意向が強いのは、女性や40~50代だった。
【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:全国47都道府県20~69歳の男女
調査期間:2024年調査11月8日(金)~10日(日)、2022年調査11月28日(月)~29日(火)
有効回答数:本調査2,500サンプル
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