3. h1が「小さい」時のペナルティのかけ方
では、「小さい」h1は、ほんとうに順位が落ちるのだろうか?
まず、「小さい」という判定について考えてみよう。h1については、CSS2.0に準拠したメジャーブラウザ(Internet Explorer、Firefox、Operaなど)では次のように表示するようになっている。
* font-size:2em
* font-size:24pt
* font-size:32px
* font-size:200%
* font-size:xx-large
そして、Firefoxではデフォルトで設定されているCSSを見ることもできる。Windowsの通常インストールであれば「C:\Program Files\Mozilla Firefox\res\html.css」というスタイルシートがある。そのh1は
h1 {
display: block;
font-size: 2em;
font-weight: bold;
margin: .67em 0;
}
というように設定されている。これは、おおむね「標準」のフォントの2倍であり、モニタ上は24ポイントあるいは32ピクセルということだ。
ということは、これ以下でh1が表示されると即アウトになるのだろうか?
「小さい」度合いによって、程度の軽いものは数十番、はなはだしいものは数百番、というように何らかの差を付けてランクを落としていくのだろうか?
HTMLだけでなく、外部スタイルシートまで照合させながら白黒判定をやるとなると、順位付けルールは複雑になるだろうし、また、h1の大小評価がそれほど検索エンジンにとって重大なことかどうかというのも疑問の余地が残る。
h1の文字サイズをCSSで小さくしても順位は下がるとは考えにくい
とはいえ、順位が下がったと報告している人もいることは確かだ。しかし、私はこの場合、h1を小さくしただけでなく、
- 同時にたくさんキーワードを書き込んだ 嫌というほどリンクを受けた
という別の要因があったのではなかろうか、と推測している。
今回は解説しないが、本当はh1でキーワードをマークアップすると順位が上がるというテクニックさえ疑わしいと私は考えている。