AIを活用した広告・ソリューション開発をさらに強化
──広告媒体として、2024年に注力したこと、現在お勧めしているメニュー・使い方などを教えてください。
2024年、Metaは引き続きAIや機械学習に注力しました。
AIを活用して広告効果を最大化する方法として、広告自動化ツールセット「Meta Advantage」を広告主向けに提供しています。本ツールは関連性の高いオーディエンスの抽出や広告配置を自動化することで、キャンペーンの最適化作業を簡素化します。米国の調査では、Advantage + Shopping Campaigns(ASC)の使用で、平均$4.52のROAS(広告費回収率)を達成しており、ASCを使用しない場合と比較してROASが32%向上するなど、高い効果を実現しています。
また、クリエイターとブランドの協業を促進するため、2024年2月には、機械学習を活用して最適なクリエイターを発見できる「クリエイターマーケットプレイス」を日本でも提供開始しました。

──広告媒体として、2025年に目指すアップデートの方向性や、実際に取り組まれていることを少しだけ教えてください。
2025年に向けて、MetaはAIを活用した広告とビジネス向けソリューションのさらなる進化を目指しています。
特に注力しているのは、企業が顧客対応を強化するための「ビジネスAI」です。チャットを通じて商品の詳細や在庫状況に関する質問に自動応答するなど、ショッピング体験をサポートします。現在、一部の企業とのテスト段階ですが、顧客満足度の向上と業務効率化に成功しているとのフィードバックを得ています。

また、広告主向けに広告画像やテキストを自動生成するクリエイティブ生成AI機能を提供しており、グローバルで1ヵ月の間に100万を超える広告主が生成AIツールを使用して1,500万もの広告を作成しました。2024年10月には新たに動画生成機能を追加しており、今後も広告主のニーズに応じてツールを拡充してまいります。