トランスコスモスは、日本ブランド向けに、訪日前の中国人観光客を対象とする中国国内マーケティングサービスの提供を開始した。
同社は1995年に中国市場に進出し、オフショアサービス事業を開始。中国市場に向けた展開として24都市に拠点と子会社を設立しており、コンタクトセンター、顧客体験、ECワンストップ、デジタルマーケティング、システム開発、各種BPOサービスを提供している。
日本政府観光局によると、2024年1月から9月の中国大陸からの訪日観光客数は524万人(全体の19%)を記録。中国人観光客の多くが事前に購入リストを作成し計画的に買い物を行う傾向があることから、訪日前からの認知度向上が重要となっている。
同サービスは、訪日前の中国人観光客に向けた事前プロモーションを通じて、ブランドや商品に対する中国国内での認知度向上を図り、訪日中の体験や購買につなげることを目的としている。
具体的には、観光・グルメ・マップ・決済などの中国プラットフォームでのインフィード広告や、小紅書、Douyin、WeChat、Bilibili動画などのSNSでのKOL/KOC施策を展開。30年以上の中国市場経験を持つ多言語対応の専門チームが、データ分析からマーケティング戦略策定、ローカライゼーションまでを支援する。
また、TMALL、JD、Douyinなど主要ECプラットフォームとの提携や、10万人以上のKOLネットワークを活用し、ターゲット層への効果的なリーチを実現するとしている。
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