Pay Per Paste(編集いらず)
ペイ・パー・ポストは、廉価版のEditorial(記事広告)だと言える。比較的低いコストで数多くの記事を生み出すことができる。
しかし、ペイ・パー・ポストのプログラムのいくつかでは、広告主から提供される原稿素材に対して編集を加えることが、禁じられている。
最終消費者に近い目線で書かれる、個性にあふれたコンテンツこそが、クチコミには必要だと思う。しかし、編集いらずのペイ・パー・ポストではそれは難しそうだ。ただし、細々とした編集作業に疲れ果てた編集者、果てしない更新に飽き始めたブロガーにとっては、これほどありがたいプログラムはないだろう。
Pay Per "Good" Post
すべてのインターネット広告サービスと同様、ペイ・パー・ポストも新しい手法だ。他のすべてと同様、今後、新たなアイデアによってより良いものへと改善される可能性がある。
良い投稿に対して、より多くの報酬を支払う方法も模索されている。クリック課金や成果報酬との組み合わせを超えたレベルで、投稿の「良さ」を測ることも可能になるだろう。
もしくは、数回のペイ・パー・ポスト プログラムを通じて発見した有望な書き手にコンタクトを取り、彼らを継続的な書き手とした自社コンテンツを企画するのはどうだろうか。書きたがらない、あるいは、書きたがりすぎる自社社員をリソースとして運営するよりも、良い結果が出るに違いない。(一旦は不要とされた編集者も、これには参加させてもらえるかもしれない)
「にも」から得られる気づき
ペイ・パー・ポストのセールスマンは多くの場合、彼らの提案を通じて得られる被リンクの価値を喧伝する。「クチコミ広告としての効果だけでなく、SEO『にも』役立ちます」というフレーズを耳にした方は多いだろう。
小さなブログからの被リンクのSEO効果を論じるのは難しい。が、「にも」というフレーズはSEOと同じくらい重要で、しかも、ここから教訓を得るのはとても簡単だ。
セールスマンに限らず、周囲の誰かがこのフレーズを発したら注意しよう。あなたがとるべき反応はおそらく次のようなものだ。
「ペイ・パー・ポストは、SEOにも効果があるんです」
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「SEO? 確かに重要だ。もしかしたらペイ・パー・ポストではなくSEOのコンサルティング契約の見直しに十分な時間を割くべきかもしれないな。いいアドバイスをありがとう。では」
我々に与えられた時間と予算は、限られている。何を目的としたマーケティング施策を練るべきなのか? 私にとっては、反省の良いきっかけであった。