GEM Partnersは、2024年の動画配信(VOD)市場規模推計と、その後2029年までの市場規模を3つのシナリオで予測した「動画配信(VOD)市場5年間予測(2025ー2029年)レポート」を発行した。
同レポートによると、2024年の定額制動画配信(SVOD)市場規模は推計5,262億円(前年比4.1%増)だった。これは契約形態に関わらず、消費者が定額制動画配信サービス事業者に支払った金額の総額で、広告収入等は含まれない。コロナ禍におけるホームエンタテイメント需要の高まりを受け、2020年から2023年までは毎年10%以上の成長を続けてきたが、2024年は一桁成長となり鈍化傾向が見られた。
サービス別シェアでは、Netflixが21.5%(前年比-0.4ポイント)で6年連続の首位を獲得。しかし3年連続でシェアを減らしている。2位のU-NEXTは17.9%(前年比+2.7ポイント)を獲得し、Netflixとのシェア差が縮小。2022年にPrime Video(Amazonプライム・ビデオ)を抜いて2位に浮上した後、2023年7月以降のParaviとのサービス統合も影響し、シェア拡大が進んでいる。

今回調査対象となった13サービス中、前年からシェアを拡大したのはU-NEXT、FOD(FODプレミアム)、DMM TV、ABEMAプレミアム、Prime Videoの5サービス。特にU-NEXTは唯一、1.0ポイント以上シェアを伸ばしたサービスとなった。
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