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【特集】テクノロジーで変化する、社会、広告、マーケティング

デジタルと現実が結合した「Physical AI」の世界で、ブランドは提供価値に差異を作れるか?

AI一色に染められている現在、次なるイノベーションは生まれるのか

 ここまでAIの進化について述べてきましたが、今年のCESには感嘆するような「WOW!」がなかったという声も聞きます。Physical AIも概念自体は前からあったもので特段新しくはありません。

 ただ、テクノロジーの変遷を振り返るとそれは当たり前のこと。何も、常に革新的な技術が出てくるわけではないのです。まったく新しいコンセプトが登場し、それに産業や企業が参画することで、イネーブラーが発展・充足していく。その中から、また新たなイノベーションが生まれるというサイクルを繰り返し、今日のテクノロジーがあります。

 現在は、AI活用の裾野が広がっているフェーズです。Physical AIが当たり前になった世界で、次はどんなイノベーションが生まれてくるでしょうか。今年~来年にかけて期待したいと思います。

 一方で、実は、次のイノベーションを手放しに期待できる状況でもないように感じています。というのも、CES 2025は全体的にAI一色に染められていました。各社独自のLLM(大規模言語モデル)やAIモデル基盤を構築しているわけではなく、ビッグテック企業のビジョン・技術に依存する形になっており、そうなると、イネーブラーも画一的なものになってしまいます。

 加えて、AI活用が発展・充足のフェーズに入っているにも関わらず、AIという技術が果たしてビジネスとして成り立つのか、まだどの企業も確信を持てていません。ビッグテック企業もずっと赤字で投資をし続けている状況です。

 こんな中で、次のイノベーションが起きるでしょうか。自発的なイノベーションが実現しないのであれば、こうした構造を根本的に変えるため、社会の仕組みから考えなければならないかもしれません。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2025/03/17 09:30 https://markezine.jp/article/detail/48662

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