MAU700万人を誇るビジネス映像メディア
「日本をPIVOTする」をミッションに掲げるPIVOTは、元NewsPicks編集長の佐々木紀彦氏が動画の時代を見越して2021年に設立した企業だ。YouTube上で公開されるPIVOTの動画コンテンツは年間1,000本以上、総再生数は4.2億回に上り、月間アクティブユーザー(MAU)は700万人に達するなど国内でも有数のビジネス映像メディアに成長した。
同社でビジネスプロデュースを務める塩見氏によると、2025年は動画配信本数がさらに増える予定とのことで、コンテンツ制作へのさらなる注力がうかがえる。

YouTubeチャンネル登録者数は先日300万人に到達。さらにYouTubeは拡散力が高く、チャンネル登録者以外の視聴者にも広がっていくため、一定規模の視聴者基盤を持ちつつ、テーマごとに最適なターゲットにリーチできる特徴を持つ。
PIVOTの看板MCは佐々木氏のほか、元TBSアナウンサーの国山ハセン氏と元MBSアナウンサーの野嶋紗己子氏が務める。元々報道の世界にいた2人は「自分の言葉で、自分の信じるコンテンツを発信したい」という思いからPIVOTに参画。ゲストのブッキングからインタビュー、サムネイルのコピー作成まで、自ら手がけるという独自のスタイルを確立しているという。
さらに、元テレビ朝日アナウンサーの竹内由恵氏や元フジテレビアナウンサーの三田友梨佳氏、元衆議院議員の杉村太蔵氏といったゲストMCも加わり、それぞれが自身の番組を持つ形でコンテンツの幅を広げている。
現役世代のビジネスリーダー層に企業の熱を伝える
PIVOTの視聴スタイルは、じっくり腰を据えて観るというよりも、“ながら視聴”が主流。また、PIVOTの大きな特徴の一つに、すべてのコンテンツを完全無料で公開していることが挙げられる。これにより、誰でも気軽にコンテンツへアクセスでき、多くの視聴者にリーチ可能な仕組みになっているのだ。
視聴者層は45歳以下のビジネスパーソンが中心で、比較的若い世代ながらも高い年収層に属する人が多いという。「現役世代のビジネスリーダー層に支持されている点が、PIVOTの強み」だと塩見氏は語る。

PIVOTの収益モデルはタイアップ広告を主軸としている。しかし、タイアップコンテンツに偏ることなくオリジナルコンテンツと両輪で展開し、それぞれのノウハウを蓄積。相互に活用しながら事業を成長させている。MCも両コンテンツを担当することで、一貫したクオリティ担保を行っている。
特に昨年後半からは大企業のクライアントも急増。これまでスタートアップから大企業まで300社以上の企業とタイアップを実施してきた。

「長年メディア業界に関わってきた経験から見ても、これほど多くの企業とタイアップを実施できるのは稀なケース。PIVOTの成長スピードを実感しています」(塩見氏)