LP流入数・指名検索数が見たことのない数値に
──RECEPTIONIST様の広告効果はいかがでしたか?
古瀬:インテントツールを活用して効果測定を行ったところ、広告開始前と比較し、配信後はインテントハイ〜ミドルの数値が12倍に増加しました。LPへの流入数や指名検索ボリュームも過去最高を記録しました。私が入社して以来、見たことのないくらい高い数値でしたね。加えて、経営陣も様々な企業様から「広告を見た」と言われたようで、エレベーターメディアの認知形成効果を実感してもらえました。
宮越:取引先や見込みのお客様からも「エレベーター広告を見た」という声をいただいています。既に弊社サービスをご利用いただいている企業様からも「エレベーター広告の効果について教えてほしい」とのお問い合わせをいただくこともあり、広告自体への関心の高さを感じています。

藤原:RECEPTIONIST様は多種多様な企業が活用できるサービスを展開されているため、認知形成だけでなく、その後の視聴者の方のアクションを喚起するという観点でも非常に有用な媒体として機能できたのではないでしょうか。一方で、この結果はクリエイティブにもこだわっていただいたからだと推察しています。
エレベーター空間ならではのクリエイティブの工夫
──今回配信した広告クリエイティブは、新規に制作されたのですか?
宮越:既存素材の流用ではなく、新規制作がより効果的と判断し、完全に新しい素材を制作しました。ちょうど他媒体用に短尺動画を検討していた時期と重なり、エレベーター広告の経験がある制作会社に依頼できたのはスケジュール面でもクオリティ面でも幸運でした。
古瀬:その制作会社からエレベーター広告特有のノウハウを教えてもらったのです。具体的には、15秒の中で最初に興味を引く要素を入れること、L字型に社名を配置して常に視認できるようにすること、動的な要素を入れて注目を集めることなど、エレベーター内での視認性を高める工夫を取り入れました。

宮越:音声面でも元NHKアナウンサーの方にナレーションを依頼し、聞き取りやすい声質を重視しました。エレベーターで流すため、当然大きな音は出せません。耳に心地よく、自然に注目を集められることを意識しました。
また、限られた秒数内での文言選びや順番、読み上げのスピードなども制作会社と細かく調整しました。アニメーションの通知音など小さな効果音も工夫して、飽きさせない演出を心がけました。
藤原:エレベーター内という視聴環境の特性上、L字で社名を固定し、どのタイミングで見ても印象に残るようにする工夫は効果的ですね。RECEPTIONIST様が特に素晴らしかったのは、2週間の出稿で1週目と2週目でメッセージを変えられた点です。1週目にRECEPTIONISTの名前をしっかり認知させ、2週目に予約ルームズを含めた展開にしたことで、効果的なコミュニケーションができたと考えています。エレベーター広告は視聴者の方の多くが継続的に毎日接触するメディアなので、段階的なコミュニケーション設計が有効だと考えています。
