Reproは、2025年1月29日～31日にスマートフォンユーザー1,236名を対象とした「モバイルアプリのインストール実態調査」の結果を発表した。

　調査によると、インストールされている平均アプリ数は、「iPhone」で79個、「Androidスマートフォン」で113.8個。直近3ヵ月のアプリインストール数は「1～2個」が40.8％と最多で、性別・年代別の集計からは男性や若年層のほうがインストール数が多い傾向が見られた。

認知・ユーザー獲得は「SNS広告・動画広告」

　アプリの存在を認知するきっかけは「SNS広告・動画広告」がトップとなり、「当てはまるものすべて（複数回答）」で39.1％、「最も多くの情報を得ている（単一回答）」でも全体の20.6％を占めた。一方で、これまで認知施策として重宝されていたテレビCMなどのオフライン広告は下位に位置する結果となった。

　また、アプリを12カテゴリーに分類し、各カテゴリーのアプリのインストール経験がある人に、そのきっかけとなった情報源を尋ねた。すると「店舗系会員」アプリを除くすべてのアプリカテゴリーで、「SNS広告・動画広告」が「インストールの最も強いきっかけとなった情報源」の上位3位以内に入った。

アプリ詳細ページへのアクセス方法は「アプリ名での指名検索」54.3％

　インストールを目的としたアプリ詳細ページへのアクセス方法は、「アプリ名での指名検索（アプリストア内検索）」が54.3％と圧倒的多数を占めた。

　またインストールの意思決定には「評価スコア」と「レビューの内容」が80％以上、「説明文」も70％以上のユーザーに影響を与えていることが判明した。

　インセンティブ（特典・報酬）付与に関しては、63.7％のユーザーがインセンティブを目的としてアプリをインストールした経験があった。最も魅力的なインセンティブは「電子マネー／現金キャッシュバック」（67.4％）、次いで「ポイント」（62.2％）という結果になった。用途が広いほどインセンティブに魅力を感じるという傾向が浮き彫りになっている。

インストール後の初回起動と継続利用に高いハードル

　インストール後の利用状況は、「一度も起動しなかった」経験を持つ人が全体の30.0％、「一度しか起動しなかった」経験を持つ人が51.4％と、初回起動や継続利用のハードルの高さが示された。初回起動を促すアプローチとしては、「初回起動時にインセンティブを提供する」が50.1％と最も支持された。

　同社は同調査から、認知・ユーザー獲得領域での「SNS広告・動画広告」の優位性から、SNS広告・動画広告を中心にプロモーションを設計する必要性があると見解を示した。仮にテレビCMやWeb媒体を活用しても、SNS広告・動画広告との連携を前提としたキャンペーンを組み立てるべきという。

　またインセンティブには「電子マネー／現金キャッシュバック」を活用することが競合に差をつける要因になると指摘。加えて、ASO（アプリストア最適化）対策も重要であり、アプリ詳細ページの情報改善がユーザー獲得の効率向上につながるとしている。

【調査概要】
調査名：モバイルアプリのインストールと利用に関するアンケート
調査期間：2025年1月29日～2025年1月31日
調査方法：インターネットアンケート調査
調査対象： 日常的に「iPhone」もしくは「Androidスマートフォン」を使用し、自身でアプリのインストールをしたことがある方 1,236名

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