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コスト7割減、CVRは3倍!会員数200万人超のCake.jpに学ぶ、結果を出すメールマーケティング

メールマーケティングを見直し、「Cuenote」を導入した理由

MZ:Cake.jpはメールマーケティングの見直しの結果、2022年に別のMAからユミルリンクが展開する「Cuenote」へ移行したと伺っています。以前はどういった課題があったのでしょうか。

野崎:当時は会員数が100万人程度で、今後さらに会員数を増やしていく方針だったため、メール配信数を増加させる見込みでした。また、一斉送信だけでなく、シナリオ配信やお客様の誕生日に合わせた配信など、One to Oneコミュニケーションに力を入れるべく、メール配信の種類も増やしていきたいというフェーズにありました。

 当時使用していたツールは従量課金制だったため、配信数の増加に伴いマーケティングコストが膨らんでしまうという課題がありました。そこで様々なツールを比較検討した結果、導入を決めたのがCuenoteです。

重松:導入後、Cuenoteの管理画面に初めて触れたときは、使いやすいと驚いたことを覚えています。メルマガに特化したツールであるため、必要な機能のみが厳選されており、非常にシンプルだなと思いました。と言うのも以前使っていたMAツールの中は、様々な便利な機能がある反面、当社では使わないデータや機能も多く、操作のしづらさや使いづらさを感じるものもあったからです。

 また、従量課金制ではないため月額費用のみで無制限で配信でき、コスト面で大幅な効率化が実現できました。導入前に比べて7割もコストを削減できています

重松氏
株式会社Cake.jp マーケティング本部 商品企画部 重松 小百合氏

重松:コストが削減されると、その分制限されることも多いのではないかという不安もありましたが、むしろできることが増えました。たとえば、以前はコスト面でネックになっていた新規施策を積極的に実施できるようになっています。

 加えて、コスト削減分をインセンティブ付きのキャンペーンやクーポン施策に振り向けられるようになりました。結果的にお客様への還元ができるようになり、CRMの成長に大きく貢献していると思います

CVR2~3倍アップ! 「Cuenote」を活用したメールマーケティング

MZ:具体的に実施したメールマーケティングについてお聞かせください。

野崎:お客様の嗜好性に合わせてパーソナライズしたメール配信を実施しました。お客様のこれまでの購入データや、店舗・商品へのお気に入り登録情報を活用してセグメント化し、そのジャンルの新商品が発売されたタイミングで、該当するセグメントの方にメールを配信しています。結果、一斉配信と比較してCVRは2~3倍となっています

 一斉配信は定期的なお知らせとして、パーソナライズしたメール配信は、お客様が本当に欲しいと思っている情報を届けるOne to Oneマーケティングの手法として活用しています。

重松:クーポンの有効期限をお知らせするメールも配信しています。すでにクーポンを取得するなどアクションを起こした方々を対象としているため、期限の2日前にリマインドすることで、購入につながりやすくなっています

野崎:また、週1回のCRM定例ミーティングを設け、振り返りも実施。進捗状況が良くない場合は、「次にどうしていくか」といった改善に向けた議論を行います。

重松:メルマガは数字を毎日チェックしています。メルマガで特に効果のあった切り口を他の施策の参考にするなど、マーケティング全体に活かしています

佐藤:Cake.jp様のお話を伺うと、メルマガの結果を日々チェックすることの重要性がわかります。

佐藤氏
ユミルリンク株式会社 マーケティング本部 マーケティング部
シニアマネージャー 佐藤 日和氏

佐藤:メルマガは、高い配信解除率や低い到達率などといった、大きな問題が発生するまでは、自分たちが伝えたい情報を一方的に送り続けてしまうケースがあるのではないでしょうか。メールマーケティングにも一般論的なTIPSはありますが、重要なのは自社のお客様が「どのようなタイミングで、どのような情報を欲しいと思っているか?」を日々のメルマガの結果から分析することだと考えます。

 しかしCake.jp様は「送るだけでなく、結果を振り返り、次のメルマガや他の施策へつなげる」という基本的なことを着実に実践されています。企業様の中では、メルマガの成果が良くないと思ったら、実は到達率が悪く、ツール自体を見直すべきだっことにも気付くきっかけになったという話もあります。

次のページ
効率的なメールマーケティング戦略を実現する「Cuenote」

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この記事の著者

和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)

 IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:ユミルリンク株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2025/05/09 10:00 https://markezine.jp/article/detail/48731

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