メールヘッダーの解析、HTMLの修正、語学学習…AIの活用方法
Q1.普段使っている対話型AIツールと、それを使っている理由を教えてください
ChatGPTのPlusプランを使用しています。GeminiやCopilotも試したのですが、技術的な質問に対する回答はChatGPTが最も適切と思えたためです。また、現時点で特に不満を感じていないため、仕事での調査もプライベートでの調べものもChatGPTのみを使用しています。

早稲田大学卒業後、株式会社丸井を経て、2006年に株式会社ラクスに入社。同社にてCS組織の立ち上げを行ったのち、マーケティングマネージャへ。その後、2016年よりメールマーケティングサービス「配配メール」の事業責任者となる。その後、株式会社WACUL 執行役員CMOを経て、2024年より合同会社エスプーマ代表。メールマーケティングのエバンジェリストとして活動し、講演実績多数。2022年『現場のプロが教える!BtoBマーケティングの基礎知識』(マイナビ出版/共著)、2024年『メールマーケティングの教科書 誰でも成果を生み出せるメルマガの定石』(翔泳社)出版。
Q2.仕事/プライベートにおいて、それぞれどのようにAIを活用していますか?
仕事では主にメルマガのコンサルティングを行う際に2つの用途でChatGPTを活用しています。
1つはメールヘッダの解析です。クライアントの環境で認証エラーなどの技術的な問題が発生した場合、ChatGPTにメールヘッダを分析させ、原因を特定しています。もう1つはHTMLメールのソース修正です。HTMLメールでありがちなHTMLの記述ミスによる表示崩れなどの調整をChatGPTに任せることで作業負担を軽減しています。
どちらも、ChatGPTを使わないでもできる作業ではあるのですが、単純作業を代替させることで私自身のリソースの大幅な削減ができています。
プライベートでは趣味のスペイン語学習の手伝いをしてもらっています。毎日スペイン語の記事を1~2記事ほど、文節ごとに単語と文法の解説を付けた状態で翻訳をしてもらい、それをノートに複写することで学習しています。
Q3.ここだけはAIに任せない、という領域やポイントはありますか?
自社のnoteや寄稿記事などを作成する際の構成の根幹となる「章立て」や「大筋の文章」といった骨格部分は、必ず自分で手を動かして作るようにしています。
AIにプロンプトを投げればある程度のアウトラインや文章が作成できることは理解しているのですが、情報の取捨選択や論理の流れ、読者への訴求力といった“記事の価値”を左右する重要な部分をAIに任せてしまうと、記事から「私らしさ」がなくなってしまい、価値が棄損されてしまうのではと考えてます。
そのため、AIには誤字・脱字の修正や、日本語的な言い回しの修正などのサポート役を任せつつも、要となる部分は自分の手でしっかりと作り込むようにしています。