SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第114号(2025年6月 最終号)
特集「未来を創る、企業の挑戦」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

LINEマーケティング活用最前線(AD)

LINEの真価を発揮させる“連携”の選択肢とは。「来店頻度向上」「継続購入拡大」事例に学ぶ

売上に効いた施策設計とは?「既存データ×LINE」の事例

画像を説明するテキストなくても可
株式会社クウゼン 執行役員 COO 中里航平氏

 元々その浄水器メーカーでは、浄水器購入者の個人情報や購入品をCRMで管理していた。そしてLINE公式アカウントの追加案内を行う際は、購入した浄水器の種類やカートリッジの交換サイクルをアンケートで自己申告してもらっていたと言う。そのため、回答はするものの交換時期を誤って認識していたり、そもそも回答しない購入者が多数いたりなど、データが不十分で良いコミュニケーションを取れなかった

 そこで、この浄水器メーカーが行ったのは、購入者がLINE公式アカウントの友だちをする時、アンケートでメールアドレスのみを入力してもらうという変更だった。そのメールアドレスをキーにして自社CRMに格納されている顧客データとLINEのIDを連携させ、顧客データに紐付くカートリッジの購入サイクルに合わせてリマインドを送る、という仕組みに変えたのだ。ただし、それにはCRMとLINE公式アカウントをAPIデータ連携することが必要であり、クウゼンが提供するLINE拡張プラットフォーム「クウゼン(KUZEN)」を導入、設計した。

 メールアドレスのみのアンケート入力に変更したところ、パーソナライズの精度が大幅に向上。購入者の入力負荷も軽減され、継続率もアップして売上が上がるという三方良しの結果となった。

 LINEとファーストパーティデータの組み合わせが有効なのは、こうした部品交換ビジネスモデルだけではない。ある人材紹介会社では、ユーザーにLINE公式アカウントの友だち追加を促す際に希望職種や給与などの条件をアンケートで取得している。裏では求人データベースとLINEをクウゼン(KUZEN)でAPI連携させており、アンケートの情報を基に該当する求人案件を抽出してメッセージで案内を送るという取り組みを実施している。

 そのほか、フィットネスジムやオンライン英会話サービスのように、トライアルから実際に利用を開始するまでの時間軸が長いサービスにもこの施策は有効だ。たとえばオンライン英会話の無料レッスンを受けたものの未入会のユーザーに対して入会を促すメッセージを送る、入会はしたものの最近になって利用回数が落ちているユーザーにクーポンを配布するなど、そのユーザーの状態をCRM経由で把握しながら施策を出し分けることで、LINEのコミュニケーションの精度が上がる。

 継続型のビジネスにとって、初心者をロイヤルユーザーに育てることは事業の根幹と言える。そのプロセスを、自社CRMとLINEをAPI連携して自動化させることで、工数をかけずにパーソナライズの精度が上がり、担当者の負荷も大幅に軽減させながらビジネス上の成果を上げられるわけだ。

LINEの真価発揮を阻む2つの共通課題と打開策

画像を説明するテキストなくても可

 ただ、CRMにあるファーストパーティデータとLINEを連携させるにはいくつかハードルがある。どのデータをどのように活用し、どんな施策を打つべきなのか。その仕組みをどのように構築するのか。多くの企業が悩むのはこの2点だ。

 中里氏は「多くの企業が悩むまさにその領域がクウゼンの得意分野です」と話す。API連携を司るKUZENは、よく企業で利用されている主要データベースに対応しており、迅速にシームレスなデータ連携の仕組みを立ち上げられる。そのうえで、どのデータを活用してどのような施策戦略を打つかについては、豊富な実績を基に丁寧なコンサルティングで対応すると言う。一歩進んだコミュニケーションを実現してビジネス成果を上げるために、ファーストパーティデータとの連携施策は鍵となる。

 いずれにせよ、LINE公式アカウントの活用にはまだまだ伸びしろがある企業は多いようだ。

※記載の役職・所属は記事公開当時のものです

LINE活用のためのチェックリストを無料公開中(クウゼン)

チェックリストはこちら(無料)

クウゼンでは、累計600社以上のLINE公式アカウントの運用を行ってきた実績から、LINE運用を成功させるためのチェックリストを公開しています。ぜひご活用ください。

LINE×CRM連携のご相談はこちら(無料)

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
LINEマーケティング活用最前線連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:LINEヤフー株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2025/07/14 10:00 https://markezine.jp/article/detail/49196

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング