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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Autumn

【特集】ストレスフルな社会で高まる“セルフケア”のニーズ、注目のブランドを取材

オーガニック一筋20年。「コスメキッチン」が捉える昨今のセルフケアニーズと、マーケティング戦略

「かわいいだけじゃ買わない」からこそ、開発背景や思いを発信

MZ:店舗以外のデジタル施策についてもお伺いします。コスメキッチンでは、オウンドメディア「コスメキッチンジャーナル」やSNSなどの施策を展開されていますよね。

清水:はい。デジタル施策では、「わかりやすい魅力」と「掘り下げて知る楽しさ」の両方をバランスよく提供するよう心がけています。

 「かわいいだけじゃ買わない」けれど、「かわいくなければ買わない」のがコスメ。直感的にわかるパッケージのかわいさやインパクトをSNSなどで見せつつも、開発背景や生産者の想いなどのストーリーをコスメキッチンジャーナルなどを通して伝え、ブランド・商品一つひとつの魅力を伝えています。コスメキッチンを初めて知るお客様に商品やコンセプトをわかりやすくお伝えして、商品を選びやすくなるサポートができるコンテンツを企画しています。

MZ:加えて、貴社では「MA CARD FOR GO GREEN(以下、MA CARD)」というアプリ会員サービスも展開されていますね。

清水:MA CARDは、マッシュビューティーラボをはじめとしたマッシュグループ全体の共通会員サービスです。コスメキッチンとしても、同サービスを通して得られるデータを積極的にマーケティングに活用しています。

 現在、都内に住む流行感度の高い若年女性の4人に1人はMA CARD会員です。たとえばファッション興味関心層といった、コスメキッチンのビューティー領域だけでは得られないグループ内他ブランドのデータを活用できることは、当グループならではのシナジーといえるでしょう。

オーガニックをもっと身近に。変わらず続けるチャレンジ

MZ:顧客ニーズやインサイトを掴むために重視していることはありますか。

清水:私たちが一番大切にしているのは、店舗を軸としたお客様とのコミュニケーションです。コスメキッチンがこれまでお客様から支持されてきたのは、店舗スタッフがお客様一人ひとりの肌悩みや体調に寄り添い、等身大で接客してきたからこそ。そのため、直接お客様とコミュニケーションを取る店舗スタッフの声を重視しています。

 店舗スタッフの声を集約する場所として、全店の店長が一堂に会する「全国店長会」も3ヵ月に一度開催しています。もちろん、お客様の生の声をダイレクトに聞く機会も、Instagram Liveなどで設けています。なにより、お客様の悩みを起点として商品開発していくプロセスは、20年前から一貫して変わっていません。

MZ:最後に、今後の展望やコスメキッチンが目指す方向性を教えてください。

清水:20年間愛されてきたコスメキッチンだからこそ、これからも変わらず「継続する」こと自体がチャレンジだと考えています。ハイトラフィックな場所でオーガニック製品を扱う唯一無二のブランドを今後も守り、高まっていくセルフケア需要に応えていきたいですね。

 オーガニックは特別なものではなく、日常的に手に取り、続けていけるものであるはず。この思いから、2024年にはオーガニック製品を扱うコンビニエンスストア「Biop(ビオップ)」をJR新宿駅の改札内にオープンしました。オーガニックの敷居を下げ、人々のライフスタイルを変えていくことをミッションに、これからも手軽さや親しみやすさを伝えていきたいです。

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この記事の著者

安光 あずみ(ヤスミツ アズミ)

Web広告代理店で7年間、営業や広告ディレクターを経験し、タイアップ広告の企画やLP・バナー制作等に携わる。2024年に独立し、フリーライターへ転身。企業へのインタビュー記事から、体験レポート、SEO記事まで幅広く執筆。「ぼっちのazumiさん」名義でもnoteなどで発信中。ひとり旅が趣味。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/07/28 08:00 https://markezine.jp/article/detail/49388

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