MMDLaboが運営するMMD研究所は、「2025年企業のインタビュー調査に関する調査」結果を公表した。調査期間は2025年5月22日~5月25日で、インタビュー調査を実施している企業に勤める300人などを対象とした。
【1】インタビュー調査の実施状況
調査によると、直近3年間で企業が実施したインタビュー調査は「内部実施」が68.3%、「外部委託」が65.7%と、両者とも高い割合を示した。予備調査時点で全就業者15,000人のうち、勤務先で調査を実施した経験があるのは28.9%であった。

【2】満足度は外部委託がやや高い傾向
インタビュー調査の満足度に関しては、外部委託で実施した企業従業員のうち64.0%が満足(「満足」「やや満足」の合計)と回答し、内部実施(52.5%)を上回った。

満足点では双方とも「レポート・報告書の分かりやすさ」が最多となった(外部委託31.5%、内部実施26.0%)。一方、不満点は、外部委託で「コミュニケーション」(16.5%)、内部実施で「リサーチャーの知見」「調査設計の適切さ」(いずれも14.0%)が挙がった。

【3】外部委託と内部実施、それぞれの理由と目的
外部委託を選んだ理由としては「客観性を持った調査を実施したいから」(30.0%)が最も多く、次いで「調査に関するスキルのある人材がいないから」「回答者が本音を言いやすい環境を作りたいから」(いずれも25.0%)が続いた。

インタビュー調査で得たかった成果では、外部委託で「製品・サービスの評価」(27.5%)、内部実施で「製品・サービス開発のヒント」(26.0%)がトップだった。

また、1回あたりのインタビュー調査は平均的に「10人」が対象(17.7%)、調査費用は「100万円~199万円」(18.0%)、期間は「2ヶ月~3ヶ月未満」(31.0%)がそれぞれ最多であった。



調査概要
調査名:「2025年企業のインタビュー調査に関する調査」
調査期間:2025年5月22日~5月25日
調査方法:インターネット調査
予備調査:20歳~69歳の就業者男女15,000人
本調査:インタビュー調査を実施している企業に勤める従業員300人
設問数:<予備調査>8問<本調査>10問
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