2025年8月18日、博報堂の官民共創クリエイティブスタジオであるPROJECT_Vegaとオズマピーアールは、新たなパブリック・アフェアーズ(PA)支援サービス「Creative PA(クリエイティブ・ピーエー)」を開始したと発表した。同サービスは、企業の事業成長や社会変革をクリエイティブの力で支援する目的で開発された。
従来のPA支援は法律や業界規制といった『Publicルール』を主な対象としていたが、「Creative PA」ではそれに加えて社会規範や世論といった『Peopleルール』までを含めて捉え、両軸でのアプローチを行う点が特徴である。博報堂独自の「生活者ルール発想」に基づき、生活者の「想い」を起点とした各種ステークホルダーとのコミュニケーション支援や、態度変容・行動変容を促す情報コンテンツの企画・制作・発信を行う。

これにより、クライアント企業が直面するルールを制限ではなく「挑戦機会」として捉え、変革を後押しすることを目指している。企業活動の本質的課題であるルール対応に取り組むことで、幅広い企業の事業成長やよりよい社会変革の実現をサポートし、生活者に新たな価値を提供する。
また、2024年4月に始動したPROJECT_Vegaは官民の連携を通じて社会課題の解決や「共創機会」の創出に注力している。オズマピーアールは、パブリック・アフェアーズにおけるコミュニケーションの専門チームを持ち、多様なステークホルダーをつなぐルール形成コミュニケーションを推進している。
両社は「Creative PA」を通じて、企業の持続的なビジネス成長と生活者のよりよい未来創造に貢献していく方針だ。
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