マーケティングでも、強力&多面的な価値訴求が必要に
今後も「投資マインド」はさらに強まり、日常のあらゆる選択において「何にお金と時間をかけるべきか」「どこを節約すべきか」という判断がよりシビアになっていくと考えられます。単に価格の高低で判断するのではなく、「それによって何が得られるか」というリターン重視で消費が行われるようになるでしょう。
こうした流れを受け、今後の企業のマーケティング活動においても、普遍的なメリットを訴求していくだけではユーザーに振り向いてもらえないと予想されます。ユーザーにとって強力なメリットを作るか、多面的なメリットを創出し、発信していく必要性があるでしょう。
既に、美容医療や高級コーム、高級美顔器、美容液ファンデなど、高価でも高い効果を実感できる”ハイパフォーマンス”が約束された商品やサービスには惜しみなくお金を出す傾向が顕著に現れています。
また、投資対象もより多様化していくと考えられます。これまでのような資産形成や資産価値の高いブランド品といったハード面のリターンに加え、スキル習得や心の充実、自己表現の場、人間関係の質といったソフト面のリターンへの関心が高まっていくはずです。

現に、キャリアアップや副業のための講座、美容や健康、さらには推し活や創作活動など、自己肯定感や自己理解を深めるための支出も「自分を成長させる投資」として積極的に選ばれ始めています。
「投資」は単なる経済的な豊かさを求める行為ではなく、自分らしく生きるための手段として、より女の子たちの中で浸透していくことでしょう。