
生成AI企業が自らのブランドキャンペーンを展開する時代が到来した。これまでAI企業の広告といえば、API提供やBtoB向けの機能訴求が中心であり、消費者に直接「ブランド」として語りかけることは稀であった。しかし2025年9月、Anthropicが発表したブランドキャンペーン“Keep thinking”は、その常識を覆すものとなった。「AIは人間の思考を置き換えるのではなく、補助する存在である」というシンプルなメッセージは、テクノロジー業界だけでなく広告・クリエイティブ業界にも波紋を広げた。広告そのものがニュースとして扱われたことも、AI企業の発信としては異例である。生成AIのブランド戦略は新しい段階に入ったといえる。
この記事は参考になりましたか?
- 世界のトレンドを読む連載記事一覧
-
- 生成AIブランド戦略の幕開け──Anthropic “Keep thinking”キャンペ...
- 「これ、何味?」──プリングルスが仕掛けたTikTok×味推理、“語らせる体験”の作り方
- TikTokバズ→まさかの製品化! コカ・コーラが見逃さなかった“Z世代の遊び”
- この記事の著者
-
岡 徳之(オカ ノリユキ)
編集者・ライター。東京、シンガポール、オランダの3拠点で編集プロダクション「Livit」を運営。各国のライター、カメラマンと連携し、海外のビジネス・テクノロジー・マーケティング情報を日本の読者に届ける。企業のオウンドメディアの企画・運営にも携わる。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア