推しは人をつなぐ。会話が増える、笑顔が増える
推し活は個人の内面だけでなく、コミュニケーションの形も変えています。「推しを誰かに話す」と答えた人は95.9%。秘密にしている人はわずか4.1%です。
- 「母と好みが似ているので話題の共通点が増え、会話が多くなった」(63歳)
- 「次のライブはどこに行こうかと主人との会話が楽しくなった。年を取ってからの友達もできた」(71歳)
推し活は、当該世代にとっても“会話の共通言語”。家庭内や友人関係で笑顔や交流を生むきっかけになっています。社会的孤立を感じやすい年代において、“推しを語る”ことが心理的なつながりを生み出している点は見逃せません。
「推し」は単なる偶像ではなく、人と人をつなぐソーシャルな存在へと進化しているのです。
応援が次の市場を作る シニアの未来像
推し活は、誰かを応援することで自分を元気にする行為です。この世代にとって、“応援する力”は“生きる力”に直結しています。
今後、推し活は「消費」と結びつきながら進化していくことでしょう。共感の輪を広げるプロセスそのものが経済を動かし、推しを中心にしたコミュニティ形成や体験型イベントは、シニア市場の新しい原動力になり得ます。
推しを持つことが、人生後半を豊かに生きるためのエネルギー源になっています。「推し活をしている人は、していない人よりも幸福度が高い」というデータもそれを裏付けます。
誰か/何かを応援する気持ちが、次の市場と新しい生きかたを作っていく。そんな輝かしい未来が、すぐそこまで来ています。
