継続購入から探る、韓国コスメユーザーの「定着」実態
ここまで見てきたように、韓国コスメ市場は中高年層も取り込みながら規模を拡大しています。では、実際に韓国コスメはどの程度「定着」しているのでしょうか。ここでは、継続購入という観点からその実態を見ていきます。
今回の分析では、「直近何年連続して韓国コスメを購入していたか?」という切り口で韓国コスメ購入者を分類し、中でも韓国コスメを直近3年間連続して購入しているユーザーを「定着ユーザー」として定義します。
データソース:SLI(女性消費者)※代理購買除く
期間:[集計期間]2023年7月~2024年6月、2024年7月~2025年6月
[モニター抽出期間]2021年7月~2024年6月、2022年7月~2025年6月
※定着ユーザー率:女性全体に占める韓国コスメ3年以上連続購入者の割合
推移を見ていくと、韓国コスメ全体の定着ユーザー率は前年から増加しており女性全体の9%を占めています。カテゴリー別で見ると、ベースメイクでは横ばいですが、スキンケア・ポイントメイクでは定着ユーザー率は増加しており、韓国コスメをリピートするユーザーが着実に増えていることが読み取れます。
韓国コスメ定着ユーザーの特徴
続いて、韓国コスメ全体、および直近で規模が伸長している韓国コスメのスキンケアの定着ユーザー(直近3年連続購入者)にフォーカスして、どのようなユーザーが定着の傾向にあるのかを見ていきます。
まず、定着ユーザーの年齢構成を確認すると、韓国コスメ全体およびスキンケアの定着ユーザーともに、10〜20代の若年層が全体の約半数を占めており、化粧品の購入者全体と比較して、若い世代による支持が目立ちます。
データソース:SLI(女性消費者)※代理購買除く
期間: [集計期間] 2024年7月~2025年6月[モニター抽出期間]2022年7月~2025年6月
次に、韓国コスメ以外も含めた化粧品全体の年間購入金額に注目し、年間で多額の化粧品を購入する層がどの程度いるかを比較して見てみます。
定着ユーザーは化粧品購入者全体と比較して化粧品の年間購入金額が高い傾向にあり、美容への関心が高く、スキンケアやコスメに一定の投資を惜しまないような美容感度の高い層に支持されていることを示唆しています。
データソース:SLI(女性消費者)※代理購買除く
期間:[集計期間] 2024年7月~2025年6月[モニター抽出期間]2022年7月~2025年6月
※2024年7月~2025年6月の化粧品購買金額により区分
