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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Spring

AI×マーケティング「投資」の羅針盤~不確実な時代に適切な意思決定を行うために~

なぜ自社はAI経由でCVを獲得できないのか?AEO(AI検索最適化)を成功させる、最短ルートの描き方

「AIレコメンデーションファネル」とは?AVSの考え方

 AVSで「なぜAIに推奨されないのか」を可視化することで、施策の無駄を減らすことができます。AVSは、AIが

1. ユーザーの入力文を解釈し
2. 情報参照先からデータを取得し
3. そのデータを読み込んだ上で
4. 推奨内容を決定し
5. 推奨文言を生成する

 そしてそれを見たユーザーが

6. 推奨内容を受けて実際の購買行動を取る

 という一連の流れに沿って設計されています。当社ではこの考え方を「AIレコメンデーションファネル」と呼んでいます。

AIレコメンデーションファネル(クリックして拡大)

 ファネル内に大きなボトルネックがなければ、推奨率は自然と高まります。この各工程に指標を設け、構造の完成度をスコアリングしたものがAVSです。これにより、どこを改善するのが最もインパクトが大きいのかを特定し、効率的にプロジェクトを進行できます。

クリックして拡大

SEOとAEOの両方に効く!今すぐの着手がおすすめの施策

 本連載の第1回第2回でも触れてきた通り、業界にもよりますが、現時点ではAI主導の購買行動よりも、従来型のマルチチャネル探索を行う消費者のほうが多数派です。

 そのため、AEO単体で見た短期的な費用対効果は、既存チャネルより低くなりがちです。一方で、将来を見据えるとAEOに着手しないわけにもいかず、判断に迷っている方も多いでしょう。

 次回の記事では「過渡期の今、どうAEOに投資するのが最適か」というテーマを扱いますが、その前に今回は「短期的にはSEOに効きつつ、AEOにも効果があり、中長期投資にもなる施策」の一例をご紹介します。

着手すべきは「AIフレンドリーなコンテンツ構造」の導入

 Q&A、比較表、リスト、文章のピラミッド構造化など、「AIが抽出しやすいコンテンツ構造」を採用することは広くメリットに結び付く施策です。

 AIに選ばれやすくなる効果の他に、SEOでは強調スニペット獲得につながりますし、ヘルプフルコンテンツとして評価されたりクローラーの理解度が向上したりすることで、順位への寄与も期待できます。そして、言わずもがな、視覚的に構造がわかりやすくなりユーザーにとっても有益です。

強調スニペット:Google検索で「○○とは」「〜の方法」などの質問に対し、回答となるWebページの一部を検索結果の最上部に枠付きで表示する機能

ヘルプフルコンテンツ評価:検索エンジンではなく「人」のために作られた、オリジナルで有益なコンテンツを優先的に評価する、Googleのランキングシステムの評価観点の一要素

「E-E-A-T」対策も今すぐ着手すべき施策に

 もう一つ、今すぐ着手する価値が高いのが「E-E-A-T」対策です。質の高いオリジナルコンテンツの作成は、SEOはもちろんのこと、AEOでも「一次情報・独自データを含むページは対話型AIに引用されやすい傾向がある」と複数のレポートで報告されています。当然、サイトを訪れるユーザーにとっても価値の高い情報となるため、早めに着手して損はありません。

E-E-A-T:Googleがサイトやコンテンツを評価するための基準。「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字を取った略称

 まずはできるところから対応しつつ、AIを自社が言及してほしい内容・文脈で自社商品を紹介しナーチャリングしてくれる、いわば優秀な営業パーソンとして扱える状態を目指していく。それが、AI時代のマーケティングで成果を出すための第一歩になるはずです。

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AI×マーケティング「投資」の羅針盤~不確実な時代に適切な意思決定を行うために~連載記事一覧
この記事の著者

藤井 慧里(フジイ エリ)

 飲食業界での企画・コンサルティング職を経て2014年Speeeに参画。デジタルマーケティング領域においてクライアント支援に従事し、事業成長実現の実績多数。その後コンサルティング組織のサービス品質管理責任者として、変革推進・人材育成に従事。2020年よりセールス&マーケティング部の部長として、自社のマーケティングDXとセールスイネーブルメントに着手。無形商材販売という属人的になりがちな領域におけるイネーブルメントメソッドを開発し、着任から2年で歴代最高売上記録の更新...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/03/30 08:00 https://markezine.jp/article/detail/50364

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