「AIレコメンデーションファネル」とは?AVSの考え方
AVSで「なぜAIに推奨されないのか」を可視化することで、施策の無駄を減らすことができます。AVSは、AIが
1. ユーザーの入力文を解釈し
2. 情報参照先からデータを取得し
3. そのデータを読み込んだ上で
4. 推奨内容を決定し
5. 推奨文言を生成する
そしてそれを見たユーザーが
6. 推奨内容を受けて実際の購買行動を取る
という一連の流れに沿って設計されています。当社ではこの考え方を「AIレコメンデーションファネル」と呼んでいます。
ファネル内に大きなボトルネックがなければ、推奨率は自然と高まります。この各工程に指標を設け、構造の完成度をスコアリングしたものがAVSです。これにより、どこを改善するのが最もインパクトが大きいのかを特定し、効率的にプロジェクトを進行できます。
SEOとAEOの両方に効く!今すぐの着手がおすすめの施策
本連載の第1回・第2回でも触れてきた通り、業界にもよりますが、現時点ではAI主導の購買行動よりも、従来型のマルチチャネル探索を行う消費者のほうが多数派です。
そのため、AEO単体で見た短期的な費用対効果は、既存チャネルより低くなりがちです。一方で、将来を見据えるとAEOに着手しないわけにもいかず、判断に迷っている方も多いでしょう。
次回の記事では「過渡期の今、どうAEOに投資するのが最適か」というテーマを扱いますが、その前に今回は「短期的にはSEOに効きつつ、AEOにも効果があり、中長期投資にもなる施策」の一例をご紹介します。
着手すべきは「AIフレンドリーなコンテンツ構造」の導入
Q&A、比較表、リスト、文章のピラミッド構造化など、「AIが抽出しやすいコンテンツ構造」を採用することは広くメリットに結び付く施策です。
AIに選ばれやすくなる効果の他に、SEOでは強調スニペット獲得につながりますし、ヘルプフルコンテンツとして評価されたりクローラーの理解度が向上したりすることで、順位への寄与も期待できます。そして、言わずもがな、視覚的に構造がわかりやすくなりユーザーにとっても有益です。
強調スニペット:Google検索で「○○とは」「〜の方法」などの質問に対し、回答となるWebページの一部を検索結果の最上部に枠付きで表示する機能
ヘルプフルコンテンツ評価:検索エンジンではなく「人」のために作られた、オリジナルで有益なコンテンツを優先的に評価する、Googleのランキングシステムの評価観点の一要素
「E-E-A-T」対策も今すぐ着手すべき施策に
もう一つ、今すぐ着手する価値が高いのが「E-E-A-T」対策です。質の高いオリジナルコンテンツの作成は、SEOはもちろんのこと、AEOでも「一次情報・独自データを含むページは対話型AIに引用されやすい傾向がある」と複数のレポートで報告されています。当然、サイトを訪れるユーザーにとっても価値の高い情報となるため、早めに着手して損はありません。
E-E-A-T:Googleがサイトやコンテンツを評価するための基準。「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字を取った略称
まずはできるところから対応しつつ、AIを自社が言及してほしい内容・文脈で自社商品を紹介しナーチャリングしてくれる、いわば優秀な営業パーソンとして扱える状態を目指していく。それが、AI時代のマーケティングで成果を出すための第一歩になるはずです。
