欠品の抑制を実現!行動データがもたらした意外な示唆
――『DS.INSIGHT』を活用して、どのような示唆が得られたのでしょうか?
冨田:当初は「履くタイプ」と「ベルトタイプ」は同様のターゲットに購入されると考えていたのですが、「履くタイプ」の商品ページ閲覧者の検索行動を見てみると、2つの商品ページ閲覧者の検索キーワードに違いがあることが見受けられました。
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冨田:この内容と過去の調査結果も合わせて考察した結果、「2つの商品の購入タイミングは異なるのではないか」という仮説にたどり着き、より幅広いターゲットに購入されている可能性があるのではないかという示唆を出すことができたのです。
小林:当初考えていたターゲットよりもボリュームが広いという示唆が得られたため、その結果を元に、購買部門と連携して生産計画を調整し、欠品を減少することができました。
手軽な調査が組織のハブに 社内コミュニケーションに活用
――『DS INSIGHT』の活用によって、プロダクト全体ではどのような成果が得られていますか。
小林:マタニティのプロダクトでは、妊娠中の方は、お腹が大きくなると外に出られないために、ECで購入される割合が高い商品が多い傾向にあります。そこで、『DS INSIGHT』から得た示唆を基に、自社内のEC部門に対しても、「より幅広いターゲットに対しても需要があるから売っていこう」と話をして、ECでの売上も伸ばすことができました。

冨田:『DS INSIGHT』を使うと、調査結果がデータとしてすぐに出てくるので、データを基にした社内コミュニケーションが増えた、というメリットもあります。企画段階だけでなく、コアとなるお客様層に関するふとした懸念・疑問が社内で出たときに、行動データに基づいた信頼感のある分析結果をすぐに社内共有でき、横断的な認識のすりあわせが円滑にもなりました。
たとえば、SNSでも一部の界隈で話題になっていた「2026年の丙午(ひのえうま)」について。この干支にまつわる古い迷信から出産が避けられるのではという言説もあり、当社でも、出生数への影響があるのではないかと話題にのぼり、すぐに『DS INSIGHT』で調べてみました。その結果、現状では妊娠・出産に大きな影響はなさそうだというデータを得ることができ、すぐに社内に報告できました。日常の企画だけでなく、社内全体のちょっとした疑問に対しても、DS INSIGHTのデータを示して、答えられるようになったことも大きなメリットだと感じています。

――赤ちゃんとそのご家族に寄り添うピジョンとして、今後のマーケティングへの取り組み、特にリサーチにおいての展望について教えてください。
冨田:今、子育て中・妊娠中の方々の環境や潜在ニーズは、目まぐるしく変化しています。リサーチグループとしては、今後も急速に変化するターゲットの思いを捉え、よりお客様の心に響く商品を届けていくための示唆を出していきたいと考えています。『DS INSIGHT』を活用して、ユーザーへのアンケートやインタビューだけでは簡単には捉えきれない「顧客の潜在的な気持ち」、ニーズの変化などを今後もクイックに把握していきたいと思っています。

