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【特集】TikTok Shopの“今”と“次の一手”

TikTok Shopトップクリエイター3名が語る「売れる」信頼構築&ブランドとの役割分担

ブランド企業とクリエイターが構築すべき理想の役割分担

 セッション後半では、セラー企業とクリエイターの理想的な協業体制について要望が交わされた。

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 セラー経験を持つ世奈氏は、セラー企業の使命は市場で戦える高い品質と強みを持ったプロダクトを作り上げることにあると定義し、クリエイターの役割はその商品をプラットフォームの特性に合わせて魅力的に伝えることに尽きると語る。双方がこうした自身の専門領域に集中することを前提として、「具体的にどういうところを訴求したいのか」というブランド側の想いやポイントを明確に共有することで、クリエイターの的確な表現が引き出され、結果的に売上という成果に直結すると強調。また、その共有のために企業側がクリエイターの発信スタイルを理解しておくことも的確な訴求と売上向上につながると提言した。

 595ちゃんねる・JUN氏は、協業するセラーとのコミュニケーションは淡々としたものになりがちであり、これが改善を妨げることを指摘した。商品の紹介後にも動画のパフォーマンスや売上に対するフィードバックを共有し合い、ともにコンテンツの改善を重ねていくという、中長期的なパートナーシップの構築が必要不可欠だとし、このような関係性の企業のほうが「付き合いやすく、良い成果を生み出しやすい」と明かした。

 燕ちゃんねる・燕氏は、セラー企業に向けて「この世に売れないものはない」というメッセージを放ちながら、商品を爆発的に売る絶対的な第一歩として「クリエイターを自社ブランドの第一のファンにさせてあげてほしい」と強く訴えかけた。表面的な条件交渉の前に、クリエイターに自社製品を愛してもらうアプローチが最大の努力であると強調した。

プラットフォームの未来を見据えたクリエイターのビジョン

 パネルディスカッションの最後に、3名が今後の展望と参入企業への実践的なアドバイスを語った。

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 595ちゃんねる・JUN氏は、今後も動画コンテンツでの成功体験を基盤に有益な情報を発信し続けるスタンスを改めて表明し、これから始める人に向けては、無理に売ろうとせず、自身が商品を長期間使い込んで得られたリアルな体験を発信すべきだと助言した。誠実な実体験こそが消費者の深い共感を呼ぶと強調した。

 世奈氏はライブ配信と動画の両軸をさらに連携させてトップライバーを目指すと意気込みつつも、参入者も含め初心を忘れないことの重要性に言及。「クリエイターという仕事はお客様の存在によって成り立っている」という原点を忘れないようにし、紹介する商品がお客様にどう豊かな人生を提供できるかという本質的な問いと向き合い続けることが重要だと語った。

 燕ちゃんねる・燕氏は専門知識を持つクリエイターを数百人規模で育成する構想を掲げ、優れたメーカーとのオリジナル商品の共同開発も目指すという。参入者には、商品を売る前に信頼を蓄積すること、諦めずにコツコツ続ける泥臭い努力が最大の差別化要因になると説いた。中国のライブコマース市場がすでに100兆円規模に到達しているデータにも触れ、日本のTikTok Shopには計り知れない成長のポテンシャルがあると締めくくった。

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この記事の著者

安原 直登(編集部)(ヤスハラ ナオト)

大学卒業後、編集プロダクションに入社。サブカルチャー、趣味系を中心に、デザイン、トレーニング、ビジネスなどの広いジャンルで、実用書の企画と編集を経験。2019年、翔泳社に入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/04/01 09:00 https://markezine.jp/article/detail/50590

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