「疑い深い消費者」に「出会える」メディアを駆使する
例えば「価格.com」ですね。ああいうところを見るとわかりますね。商品が消費者の評価を受けているサイトです。あとは個人ブログとかを読んで、消費者の見方や考え方を知り、打つ手を考えていったりします。いろんな手を考えます。売りたい商品やモノによって全然違います。また、one to oneで消費者に話しを聞いていくことも重視しています。とにかく聞きまくる。そうすると新しい消費者インサイトが出てきますね。
そうですね。だからといって、ネットだけで広告やっていてもダメです。だからネット広告がいい、という話ではありません。消費者の行動に合わせてメディアを選択し、効果的に広告を載せていかないと見てくれない、というだけです。マスメディアがダメになってネットの時代になったみたいな論調がありますが、それは違うと思っています。
やっぱりネットに日々触れていたからでしょうね。ずっとネットやってきましたから。消費者スタンスに立って考えられたのも、一消費者としてのネット上での活動があったからだと思っています。
消費者のことをちゃんと見ていないといけないですよね。そうしなきゃ消費者がどんなメディアを見ているかもわからないし、心の琴線もわかりません。今までだったら「F1」「M1」とかというカタマリで見ていましたけれど、もうそういう言葉も死語にしたほうがいい。消費者は細分化され、日々動きが掴みにくくなっていっています。だから徹底的に消費者本位に考えないといけないんです。メディアを決めつけるのではなく、消費者の動向を徹底的に観察して、それに沿った、出会えるメディアを細かく繊細に使っていく。そういう意識が必要だと思っています。