「ONEDARI BOYS」でブロガーと企業の関わり方を考える
いし
四家
これも今年のヒット作。これ、ヤフー!の定番ラーメンの件でテレビ取材受けたのに結局放送されなかったというところから始まったんですが、みんなそんなこと忘れてますね(笑)。
いし
それにしても、あの夜は寒かった。そのことはよく覚えてます。
「ONEDARI BOYS」の初期のおねだり物件に、ヤフー!の「ラーメン特集2005」の投票結果から
生まれたラーメン「真骨頂」がある。そのブロガー限定試食会を、テレビ番組「ガイアの夜明け」が

四家
この出来事は、いまやアルファブロガーによるブロガー・リレーションシップの代表例として語られてます。もう、あのテレビ局に感謝というか。
いし
あはは。ラーメンって言われて、ほいほい出かけて行く人たちをあぶり出してくれたのは確かですよね。同時にブログの発信力が認められ、ブロガーと企業がどう付き合っていくのかという課題も浮かび上がってきました。
四家
その過渡期の中で、ある種のエポックメイキングな出来事だったと思います。
ところで、ONEDARIで一番面白かったのは、やっぱり食い物ですか?いいものが集まっているし、またみんなうまそうに食べますよね。それぞれの言葉で。
いし
あるライターさんに言われたことがあるんですけど、私たちが食い物をONEDARIすると、その人が普段読んでいるブログから、波状攻撃のように、同じ食い物の感想がくるらしいんです。だから、もう食いたくてしょーがないと。その責任とってくれと(笑)。
四家
フフフ。じゃ買って下さいよ、てなもんですよね。
ONEDARIでもうひとつ面白かったのは、アルファブロガー同士の競作ですよね。
いし
あれには理由もあって、まず得意分野の違う人たちが集まったというのがひとつ。
あと同じ切り口ではやりたくないというブロガー根性(笑)。
ネタフルとか
モダシンと同じことしてたら勝てないですから。いや勝ち負けじゃあないんですけど。
四家
いし
いやあホント、黒澤明の「
羅生門」ってだから名作なんだとよく思います。
四家
あ、複数の登場人物の視点がでてくる、あれですね。
いし
そうです、あれ全部ホントってことでいいと思うんですね。人というのはああいうものだと。ラストはちゃんと希望のあるところで終わってますし。
四家
では続く
中編で、「人」と「ブログ」、「人」と「コミュニケーション」の関係について、さらに話をしていきたいと思います。