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四家正紀のネオコミュニケーション遊談

「どうぶつの森」から「涼宮ハルヒ」まで! ブログで振り返る2006年(前編)


「ONEDARI BOYS」でブロガーと企業の関わり方を考える

いし
で、実は「ONEDARI BOYS」も1月なんですよね。
四家
これも今年のヒット作。これ、ヤフー!の定番ラーメンの件でテレビ取材受けたのに結局放送されなかったというところから始まったんですが、みんなそんなこと忘れてますね(笑)。
いし
それにしても、あの夜は寒かった。そのことはよく覚えてます。
「ONEDARI BOYS」の初期のおねだり物件に、ヤフー!の「ラーメン特集2005」の投票結果から
生まれたラーメン「真骨頂」がある。そのブロガー限定試食会を、テレビ番組「ガイアの夜明け」が
取材したが、放映で使われなかった。画面は、試食会に参加したMilano::Monologさんの報告。
四家
この出来事は、いまやアルファブロガーによるブロガー・リレーションシップの代表例として語られてます。もう、あのテレビ局に感謝というか。
いし
あはは。ラーメンって言われて、ほいほい出かけて行く人たちをあぶり出してくれたのは確かですよね。同時にブログの発信力が認められ、ブロガーと企業がどう付き合っていくのかという課題も浮かび上がってきました。
四家
その過渡期の中で、ある種のエポックメイキングな出来事だったと思います。
ところで、ONEDARIで一番面白かったのは、やっぱり食い物ですか?いいものが集まっているし、またみんなうまそうに食べますよね。それぞれの言葉で。
いし
あるライターさんに言われたことがあるんですけど、私たちが食い物をONEDARIすると、その人が普段読んでいるブログから、波状攻撃のように、同じ食い物の感想がくるらしいんです。だから、もう食いたくてしょーがないと。その責任とってくれと(笑)。
四家
フフフ。じゃ買って下さいよ、てなもんですよね。
ONEDARIでもうひとつ面白かったのは、アルファブロガー同士の競作ですよね。
いし
あれには理由もあって、まず得意分野の違う人たちが集まったというのがひとつ。あと同じ切り口ではやりたくないというブロガー根性(笑)。
ネタフルとかモダシンと同じことしてたら勝てないですから。いや勝ち負けじゃあないんですけど。
四家
いや、ブログの価値ってまさしくそこにあると思うんですよ。
日産自動車のスカイライン「ブロガー向け発表会」があったとき、実は免許持ってない、いしたにさんのエントリ「なんというか現場っていいもんですねえ!」も、「クルマ興味ないけどカーステの音はいい」という29manさんの記事も、どれもみんな面白い。
いし
いやあホント、黒澤明の「羅生門」ってだから名作なんだとよく思います。
四家
あ、複数の登場人物の視点がでてくる、あれですね。
いし
そうです、あれ全部ホントってことでいいと思うんですね。人というのはああいうものだと。ラストはちゃんと希望のあるところで終わってますし。
四家
では続く中編で、「人」と「ブログ」、「人」と「コミュニケーション」の関係について、さらに話をしていきたいと思います。

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この記事の著者

四家 正紀(シケ マサノリ)

株式会社カレン次世代ビジネスリサーチ室長。インターネット広告の草創期からWebマーケティングに携わり、現在はカレンにて次世代販促コミュニケーションについての研究活動と、ブログマーケティング・ブロガーリレーションズ案件のプロデューサーとして活躍。寄稿、講演多数。 ブログ カレン次世代ビジネスリサーチ室ブログ

著書

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/02/27 16:33 https://markezine.jp/article/detail/512

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