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四家正紀のネオコミュニケーション遊談

「知識」と「愛情」が必要な検索エンジンマーケティングの世界(前編)


ネット広告と同様に徐々に大衆化していった

四家
で、Googleはその検索性能の良さから、米国ではブレイクしていくわけですが、SEOが日本でも話題になった頃ってそんなにGoogleはメジャーでは無かった気がするのですが。
河田
はい。まだ一部のコアなインターネットユーザに支持されている、という段階だったと思います。
四家
そうすると当時は日本でSEOを行ってもターゲットが狭いと言う問題はなかったのですか? Yahoo!がgooとの連動をやめて、ロボット型検索としてGoogleを使うようになったのが大きいのかな。
河田
いわゆるYahoogleですが、当時からYahoo! JAPANの裏側でGoogleが使われていたのは事実で、SEOを売り込む際のセールストークとしては有効に作用していたと思います。ただ当時のYahoo! JAPANではまだまだディレクトリ検索ががんばってましたのでかなり小さな検索キーワードでないと、検索結果の表に出なかったはずです。
四家
小さなキーワードと言うのは、検索結果があまりいっぱい出てこない、つまり一般的ではないキーワードですね。つまり、ある意味日本では、Yahooでしつこく調べる人がターゲットだったと。
河田
プラス、感度のよいGoogleユーザ。インターネットのリテラシーが高く、Web上でコンバージョンすることに抵抗のない層ですね。
四家
当たり前といえば当たり前なんですが、ネット広告でも事情は一緒で、最初に賑わったのはIT系媒体であり、ターゲットはIT情報に興味関心ある、リテラシーの高い人たちでした。それがだんだんと大衆化されていくわけですが、SEOでも同じだったんですね。
河田
はい。
四家
そうすると、クライアントも限定されていたのですか? 業界とか規模とか。
河田
まず、Web上で何らかのコンバージョンが発生するビジネス、そこに対していくらまで投資できるかが明確であるWebサイトから、進んでいったと思います。金融とか、人材とか。
四家
ECは?
河田
ECもですね。
四家
ECで扱う商品に傾向はありましたか?
河田
んー、それはまちまちでしたけど、
四家
商品の種類よりも、むしろ担当者の新しいものへの意欲とか、そっちのほうが。
河田
法律で広告出稿を規制されてる商品なんかも早かったと思います。あと、ご指摘のとおり、ご担当者様個人の感度や意欲にもかかってましたね。
四家
法律で広告出稿を規制されてる商品というと、健康食品とか?
河田
はい、あと化粧品とか。いわゆる美健系。これはいまでも多いです。最近、上場されている某美健系ECサイトさんが、決算発表のなかで売上予測にぶれがでたことについてヤフーのアルゴリズムに変動があり、アクセスが減ったためっておっしゃってましたね。

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SEOには「愛情」が必要!

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この記事の著者

四家 正紀(シケ マサノリ)

株式会社カレン次世代ビジネスリサーチ室長。インターネット広告の草創期からWebマーケティングに携わり、現在はカレンにて次世代販促コミュニケーションについての研究活動と、ブログマーケティング・ブロガーリレーションズ案件のプロデューサーとして活躍。寄稿、講演多数。 ブログ カレン次世代ビジネスリサーチ室ブログ

著書

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/08/08 12:03 https://markezine.jp/article/detail/51

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