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四家正紀のネオコミュニケーション遊談

「知識」と「愛情」が必要な検索エンジンマーケティングの世界(前編)


SEOには「愛情」が必要!

四家
決算でそんなこと言うんだ。凄いな。とまあ、そんな形で日本のSEOはスタートしたと。河田さん自身がSEOを知ったきっかけは?
河田
前職では情報系Webサイトの企画・運営をやってたのですが、もう少しいろんなWebサイトに関わりたいと思い、いろいろ見ていたらアウンコンサルティングに行き当たりました。もともと、以前担当していたサイトでは、中国や東南アジアなど、回線状況の悪い地域からのアクセスも相当数あり、ブラウザ画像表示をオフにして閲覧している方にストレスを与えないサイトの作りだとか、いろいろ勉強していて、それはSEOにも通底する部分でしたね。いま思うと。
四家
なるほど、Webマスターとしての体験が根底にあったと。
河田
振り返ってみるとそうですね。SEOとユーザビリティってそんなに遠くないんです、実は。
四家
本当はそうなんですよね。Webに関するさまざまな業種のうちSEOへ興味を持ったポイントはどのへんですか。
河田
リアルでの知名度とは別の価値観で、個々のWeb ページが伝えたい内容を適切に打ち出せれば評価される(上位に表示される)といったところでしょうかね。そのページを、あるいはサイトを通じて伝えたいことが、愛情と適切な知識があればその情報を伝えたい人のところへ届けられる、と。なんかうまく言えませんが。
四家
なるほど。いわゆるネット広告だと、どうしてもリアルの知名度によって効果が違いますからね。適切な知識というのはわかるのですが、愛情も必要ですか。
河田
はい、と強く断言します。SEO を支援する立場からすると、クライアント様が自社の商材・サービスに思い入れや愛情を持ち、これをなんとか世に伝え、広めたいと思う。そのお手伝いをしているだけなんですよね。もちろん我々にはその想いへの共感や一緒に成長したいという気持ちが必要です。弊社では、「愛のあるSEO」、「SEO with Love」とか言ってます。弊社というより私ですけど(笑)。
四家
変な質問なんですが、SEOにおいて愛は具体的にどのように表現されるものでしょうか。たとえば、愛のないSEOはここがダメだとか。
河田
その商材・サービスについて、すばらしさを伝えようと思えば記述は詳細になり、コンテンツは厚くなりますよね。
四家
なるほど。
河田
個々のページにおけるテーマ注1)との適合性も高まりますし、充実したコンテンツであれば、それを目にした人が他の人に伝えたくなる。つまりそこにリンクが発生する訳です。検索エンジンを作ってる人たちは、このようなプロセスをうまく評価基準に反映したいのではないかと思うのです。
四家
ある意味、Webサイトにおけるコピーの、その質と量に込められた「愛」をサーチエンジンは測定する、と。
河田
ですね。そうして自然に上位に表示されたページは、ランディング(着地先)ページとしても優れていることがほとんどです。
四家
なるほど。
(注1)
ここでの「テーマ」とは、ほとんどの場合そのまま「キーワード」にあたります
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俗に言う、「SEOスパム」とは?

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この記事の著者

四家 正紀(シケ マサノリ)

株式会社カレン次世代ビジネスリサーチ室長。インターネット広告の草創期からWebマーケティングに携わり、現在はカレンにて次世代販促コミュニケーションについての研究活動と、ブログマーケティング・ブロガーリレーションズ案件のプロデューサーとして活躍。寄稿、講演多数。 ブログ カレン次世代ビジネスリサーチ室ブログ

著書

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/08/08 12:03 https://markezine.jp/article/detail/51

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