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四家正紀のネオコミュニケーション遊談

「知識」と「愛情」が必要な検索エンジンマーケティングの世界(前編)


俗に言う、「SEOスパム」とは?

河田
逆に、よろしくない例を挙げますと、たしかに現在の検索エンジンは外部リンクを評価要因として重視しています。これは元来、リンクというものが何らか他者の評価を伴って発生する、つまり自分だけではどうにも操作しづらい要素だったからでもあります。つまりスパムの影響を受けにくい、と。ところが!
四家
きましたね。あれだ。
河田
対象ページのタイトルを変えて、あとはキーワードを含んだ外部リンクを大量に発生させておしまい、というような、「サイト外の要素にばかりかたよったSEO」が一部で猛威をふるってます。
四家
SEOスパムだ!
河田
スパムって、私は断言してませんので(笑)
四家
俗に言うSEOスパム。ときどきGoogleから弾かれてしまう。
河田
で、そういった手法で上位に表示されても、結局検索エンジンを経由して見に行ってみればそのページには「愛」がない訳ですよ。サイト運営者の思いが伝わってこない。
四家
訴求力がない。コンテキストが弱い。
河田
そのとおりです。いまはよくても、いつか淘汰されると思います。
四家
とりあえず、長続きするモデルではないですよね。
河田
検索エンジンの進化のスピードってすごいですから、たとえば機械的に発生した関連性の無いものは評価を下げるなど、リンクの質はよりいっそう精査する方向に向かうと思います。リンクに込められた「意思」の評価ですね。
四家
それはつまり、コミュニケーションへの意思ですね。
河田

テクニックよりも何を伝えたいか

四家
デザインでもコピーでも、マーケティングにおけるクリエイティブは、コミュニケーションの意思の反映だと思います。但しこれは受け売り、むかーし誰かに聞いたデザイン論です。えらそうに言ってますけど(笑)
河田
テクニックだけではないですよね。根底に何があるか。
四家
で、こっから先は私見ですが、Webサイトの場合ハイパーリンクという特性があり、利用者側の選択の幅が広いこともあり、コンテンツが利用者を誘導していくプロセスが重要じゃないですか。
河田
同感です。
四家
要は他のメディアとの連動やWebサイト同士のリンクによるコンテキストがとても重要なんですよね。それを一言でいうと、クリックしてがっかりと言うのは止めようってことだと思うんですよ。クリックしてみたら、さっきと話が違うじゃないかって言いたくなるようなコンテキストの切断は避けようと。
河田
ですね。そこがきちんとしてないと。気持ちよく誘導されてくれないですもんね。インターネットユーザって。
四家
SEOには愛が必要と聞いてて、やはり同じなんだなと感じました。
河田
同じです!
四家
で、SEOの場合は、やはり成果が出るまで時間がかかりますよね。ある程度。
河田
かかりますねー。難易度が高めのキーワードだと、2か月とか、3か月とか。場合によって半年近くかかることも。
四家
つまり長期戦で根気が必要なわけで、このあたりも愛が必要なポイントかなと。
河田
そうですね。裏をかえせば、愛が伝わるには時間がかかる、と。

後編はこちら→

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この記事の著者

四家 正紀(シケ マサノリ)

株式会社カレン次世代ビジネスリサーチ室長。インターネット広告の草創期からWebマーケティングに携わり、現在はカレンにて次世代販促コミュニケーションについての研究活動と、ブログマーケティング・ブロガーリレーションズ案件のプロデューサーとして活躍。寄稿、講演多数。 ブログ カレン次世代ビジネスリサーチ室ブログ

著書

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/08/08 12:03 https://markezine.jp/article/detail/51

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