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四家正紀のネオコミュニケーション遊談

「知識」と「愛情」が必要な検索エンジンマーケティングの世界(後編)


SEOとリスティング広告の相補関係

四家
僕のなかの理解では、SEOはPR会社の仕事に似ていて、リスティング広告は広告だから広告会社の仕事って分け方をしているのですが。要するにPR会社はメディアにお金を払いませんが、広告会社はクライアントから預かった広告料金を払うわけで、つまり両社はメディアにお金を渡すのか渡さないのかの違いなのかなと。といっても、これだけでは浅いですね。
河田
いい切り方だと思います。
四家
切れてはいますが、相補関係が見えません。そのあたりもう少し教えていただけますか。
河田
たとえばさきほどの期間の話。SEOは上位に表示されるまでに数か月かかりますが、アドワーズだと、昔は「最短15分で」と謳っていたくらい素早く掲載までいける。いっぽう、費用面ではSEOのコストは基本イニシャルですし、広告はランニングで発生し続ける。
それから、最初のほうでページのテーマ(ほぼイコールキーワード)って話が出ましたが、SEOだと1ページあたりに設定できるキーワードってせいぜい2つくらいです。
四家
なるほど。リスティング広告ならそのあたりは自在ですね。お金あれば。
河田
そうです。しかも、日本語にありがちな「表記の揺れ」を検索エンジンが別の語と認識している場合には、どちらかを選択する必要があります。
四家
ちょっと本筋ずれますが、一番厄介な「表記のゆれ」注2)ってなんですか? お伺いできれば。
河田
ベーシックなやつだと「子供/子ども/こども」とか、「引っ越し」とかなんですけど、
四家
引越しはイヤですね。「引っ越し/引越し/ひっこし」最近は「コンテキスト/コンテクスト」も悩ましくて。
河田
なるほど。あと同義語なんかもめんどうです。こういった表記のゆれに対しては、オーバーチュアのキーワードアドバイスツールなどで検索動向を調べて、より検索されている方を採用することが多いのですが、さきほどの「子供」の例だと、教育関係者向けのコンテンツであれば、検索回数で劣る「子ども」のほうが対象ユーザにマッチする可能性が高まります。自分の想定するユーザはどんな言葉で検索するだろうか、と想像しながらキーワード選定を行うことが重要です。
(注2)
「表記のゆれ」に関して、本対談終了後の6月23日、Yahoo! JAPANが検索結果画面のデフォルト表示を「表記のゆれを含む」形に変更しました。 「日本語スペルチェック」、「表記のゆれ」の2つの日本語検索機能を強化このため、Yahoo! JAPANにおいて「引越」「引越し」「引っ越し」はすべて同じ検索結果となっています。
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この記事の著者

四家 正紀(シケ マサノリ)

株式会社カレン次世代ビジネスリサーチ室長。インターネット広告の草創期からWebマーケティングに携わり、現在はカレンにて次世代販促コミュニケーションについての研究活動と、ブログマーケティング・ブロガーリレーションズ案件のプロデューサーとして活躍。寄稿、講演多数。 ブログ カレン次世代ビジネスリサーチ室ブログ

著書

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/08/08 12:02 https://markezine.jp/article/detail/52

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