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四家正紀のネオコミュニケーション遊談

「知識」と「愛情」が必要な検索エンジンマーケティングの世界(後編)


SEMはポートフォリオを組んで運用すべき

四家
話を戻すと、短期的なアプローチも可能で自在である広告と、長期的な取り組みで、利用者の意思をより重視しているのがSEOという感じがしますね。
河田
どちらかだけでなく、両方をうまく活用することが大事かと。たとえばさきほどの表記のゆれであれば、よく使われるほう、あるいは単価が高騰しているものはSEOで押さえて、もう一方は広告で露出するとか。
四家
ああ、それはわかりやすい展開ですね。
河田
これって簡単そうなんですけど、SEO部分と広告部分がうまく連携しないと機能しませんし、両方をできる業者ってほとんどないような…って宣伝めいていて申し訳ありませんが、
四家
いえいえ。どんどんどうぞ。
河田
SEMもポートフォリオを組んで運用すべき、って話を、2004年ごろからいろんなかたちでお話しさせていただいてます。どっちかだけじゃないんですよね。
四家
たぶんね。そこらへんが愛ではどうにもならないところかなと。
河田
検索エンジンマーケティングというマーケティングの考え方があって、これをふまえながらSEOやリスティング広告を活用していくことが重要となります。テクニックは絶対に必要。でも「自社のWebサイトを通じて何を実現したいのか」というゴールから、それぞれの手法に落しこんでゆくことが大事なんだと思います。
四家
ポートフォリオと言うのは、SEOとリスティングを組み合わせて、複数のキーワードを組み合わせて、費用対効果を最大化するアプローチと理解していいですか。
河田
はい。オーバーチュア、アドワーズ広告などのリスティング広告とSEOをそれぞればらばらに運用するのではなく、キーワードを軸にその費用対効果を見極めます。想定するユーザ層へアプローチするために、もっともパフォーマンスのよい媒体とキーワードに資源を振り向けつつ、運用成績を確認しながらつねに改善を繰り返します。実績によってはそのキーワードの休止、あるいは撤退といった判断を行うことにもなります。
四家
まさにプロの仕事で素人では手間も知識も追いつけない感じがします。愛だけではどうにもならない世界。まあ、予算規模あっての話だとは思いますが。

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楽器と同じように「チューニング」が必要

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この記事の著者

四家 正紀(シケ マサノリ)

株式会社カレン次世代ビジネスリサーチ室長。インターネット広告の草創期からWebマーケティングに携わり、現在はカレンにて次世代販促コミュニケーションについての研究活動と、ブログマーケティング・ブロガーリレーションズ案件のプロデューサーとして活躍。寄稿、講演多数。 ブログ カレン次世代ビジネスリサーチ室ブログ

著書

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/08/08 12:02 https://markezine.jp/article/detail/52

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