ユーザビリティルール10か条
最後にサイト構築上のノウハウ「ユーザビリティルール」が紹介された。10項目に渡るので、箇条書きで紹介したい。
- 入力フォームのボタンとプルダウンメニューの違いを明確にすること
プルダウンメニューは左寄せにし先頭に「▼」をつけ、ボタンは画面の真ん中に寄せるのがルールである。 - 入力フォームの注意書きは入力フォームの上に配置すること
ユーザーの目線は上から下であるため、記入欄の下に注意書きがあっても目に入らないことが多い。 - ラジオボタンは上下に配置する
左右に並んでいると、携帯電話を使い慣れていないユーザーは左キーを誤って押してしまい、前ページに戻ってしまう。 - ボタン付近にはリンク導線を密集させない
密集させるとボタンを押すつもりが別のリンクを押してしまうことがある。 - 意味のないスペースは削除する
スクロールは手間なもの。できるだけスペースを削除しスムーズに進めるように心がける。必要な場合はこの限りではない。 - 個人プロフィールからの引用機能を考慮する
例えば、メールアドレスの入力の際、「@(アットマーク)」の以前以後でセルが分かれていると個人プロフィールからの引用が使いにくい。 - 購買完了後のクロスセルを効果的に活用する
購入者向けのプレゼント(デコメや待ち受け画面)などを用意し、ユーザーをすぐに帰らせない工夫をする。 - 検索結果時に「公式サイト」を明記する
ユーザーはモバイルの検索結果から「公式サイト」を探す傾向にある。そこでタイトルの脇に「公式サイト」の文言を配置する。 - 「会員登録必須」という誤解による離脱を回避する
会員登録しなくとも購買が可能であることを明記するか、会員登録の分類をなくすことによって「面倒くささ」を排除する。 - Flashのユーザビリティについても基本を意識する
面白さや見た目の派手さに気を取られるとユーザビリティが低下する。あくまで基本的なルールに則り分かりやすい誘導を意識する。
こうした細かなルールやノウハウは、ビービットのサイトで毎週公開されているという。遠藤氏はこうしたノウハウを業界内で共有し、全体的なモバイルサイトの価値向上を図っていきたいと語った。
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