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プログラマーが語るマーケティングツール開発の日常

第3回 あの!SEOアクセス解析ツール「SEOTOOLS」開発の現場と裏事情(前編)


今回はグランドオープン記念と称しまして、あの!リリース当初はアクセス過多でサーバがダウンするほど反響を呼んだSEOアクセス解析ツール「SEOTOOLS」を作った企画者とプログラマーにその実情を直接インタビューしました!そして、今回はなんと身元も顔も全部出します見せます!おまけに前後編です! 「SEOTOOLS」ってなんだ?という方はまずこちらをご覧になって、実際に触ってみてから本インタビューをお読みになると、二倍楽しいです!所要時間は1分足らず。ご自分のサイトや好きなサイトを思い浮かべてリンク先に飛んでいってくださいね。(写真左:深浦氏/右:八百谷氏)

インタビュー相手
・八百谷真(ヤオタニマコト)
29歳。ブラストホールディングス株式会社主任。SEOTOOLSの企画立案者であり、中小企業向けのSEOコンサルも手がける若手コンサルタント。
・深浦朋重(フカウラトモシゲ)
29歳。もとはゲーム制作を専攻していたが、のちのちDTPからWEBデザインまでをも手がけるようになった、フリーのプログラマー。なお、八百谷氏、深浦氏の二人の関係はインタビュー記事を読んでのお楽しみです!

インタビュアー
・オオヤコノハ
八百谷氏、深浦氏に「キャバ編集者」とあだ名をつけられ、もう、どうしていいのかわからない編集者。

SEOTOOLSと二人の関係…?

編集部
えー、今回は当企画始まって初の身元出し、顔出しというとんでもない回になったわけですけれど、どうぞよろしくお願いいたします。
八百谷
よろしくお願いします。
深浦
よろしくお願いします。
編集部
当企画の第一回第二回ご覧になりました?
深浦
ええ、第一回はちょろっと、第二回はきちんと読みました。
編集部
ありがとうございます。
八百谷
けっこうもう、なかなか難しいことを話してるし、毒も吐いてるし(笑)。深浦は基本的にはイイヤツなんで、そういうの難しいかな??
編集部
ええ、この企画は毒を吐いてもらってナンボなので(笑)。溜め込んでいる毒を吐いてください(笑)。是非是非よろしくお願いします。でははじめに自己紹介のほうお願いします。
八百谷
僕はSEOTOOLSの企画担当ですね。
深浦
僕は技術面を担当したものです。
編集部
まずお伺いしたいのが、そのSEOTOOLSを作るに至った経緯ですね。お願いします。
八百谷
経緯は二つありまして。まずはSEO業界ならびにインターネット業界全体を考えて見渡したときに、こういうツールがあったら面白いんじゃないか、ニーズに沿っているんじゃないか、と思ったのがきっかけですね。SEO業務をしていて思ったのですが、最初からSEOの相談を受けても、このホームページじゃどうしても上位検索されにくいつくりをしてるなぁ、っていうところが多いんですね。で、そこでうちがなにかSEO処置を施すとしても非常にむずかしいわけですよ。例えばまぁ、普通ホームページといえばテキストベースで色んな文章が載ってて、チョンチョン画像が載っていてっていうものが一般的な形なんですけれど、中にはフラッシュだとか画像ばっかり使って、テキストを極力排除したがってるページも多いんです。
編集部
ええ、そうですよね。
八百谷
そういうのって、確かにブランディング的にはかっこいいのですけれど、そういうサイトに検索エンジンロボットがやってきても、ロボットにはサイトの内容を正確に理解することが難しいわけですよ。
編集部
なるほど。
八百谷
なので、ページを作る際に、あんまりムービーとか多用して作らないでいただきたい、というのがありますね。で、そういった経緯がありまして、まぁ、SEOを前提としたページを啓蒙するといいますか、そういうためのサイトでもありますね。あと、SEOというものに対するイメージっていうか、SEOと検索エンジンってちょっと敵対しているところがあるんですよね。SEO業者イコールスパム業者、的な。検索エンジンの裏をかいて上位表示させるみたいな。小手先の技術で、特に価値ある情報を持たないページが上位表示されるという、そういうブラックなところも変えていきたいです。このSEOTOOLSが、企業さんのサイトを、ちゃんと検索エンジンに対してやさしいページになっているかどうかを解析しますよ、ということをアピールしていけたらいいなと。まぁ、地道な啓蒙活動みたいな。これが、ひとつの立ち上げのコンセプトです。
編集部
なるほど。SEOへの啓蒙。面白い言葉ですね。
八百谷
もうひとつが、こういう自動化されるツールがあったら自分の業務がラクになるな、っていうのがあって。それがまぁ、決定的な動機ですね(笑)。で、実はこの深浦、昔からの友達で(笑)。
編集部
え、それはいつごろからのお友達なんですか?
深浦
小学校の…
編集部
ホントに昔だ!
深浦
五年と六年のとき、それから中学二年と三年のときに同じクラスで(笑)。
編集部
うわあ。
八百谷
で、もう高校のころは深浦の家に入り浸っていて(笑)。ゲームとかやってて。
深浦
でも、本当に仲良くなったのは東京に来てからですね。
編集部
え、お二人ともご出身は?
八百谷
鳥取なんですよ。で、ぼくがまず千葉の大学に来て、彼は大阪の専門学校で、就職のときに東京に来たんですよ。
編集部
その専門学校って言うのはいわゆる情報系の?
深浦
あ、履歴書持ってきたんで…。
編集部
(履歴書見ながら)ゲ、ゲーム学科??うわ、海外の研修も受けてらっしゃるんですね?
深浦
ええ、まぁ、ショートコースですけれど。
編集部
あ、DTPもやるんですねー。
深浦
ええ、だから、僕は生粋の開発者って言うわけではないのですね。
編集部
弟のファッションショーの企画、デザイン???
深浦
ええ、うちの弟はわりとよくできるデザイナーなんですよ。
編集部
資格もかなりもってらっしゃいますね。シスアドから、えーと、1、2、3、4、5、6、7つ!?カラーコーディネータまで??(笑)
八百谷
こいつ、資格マニアだったんですよ。一時期。
編集部
これ、スゴイですよ(笑)。
八百谷
で、彼がプログラムからデザインから営業までなんでもやるんですよ。なので単純なプログラマーとしてではなく、パートナーとしていろいろと話が通じやすいんですよね。
編集部
なるほど、全体を包括して一緒に仕事をしていくっていう感じなんですね。
八百谷
ええ、本当に二人三脚状態で。
編集部
深浦さんは、現状はフリーなんですよね?で、この話を持ちかけられたとき、どう思われました?
深浦
ああー、またカネにならない話を持ってきたなー、っていう(笑)。
編集部
わはははは。またってことは、以前にも?
八百谷
まあー。いろいろとありまして。失敗ばっかりですよ。僕ら最初ゲーム作ってたんですよ。
深浦
で、彼がアスキーのソフトウェアコンテストの賞を取ったんですよ。
八百谷
そうそう、それで、なんか深浦が触発されて「俺も取る!」みたいになって。翌年、ホントにとっちゃったんですよ(笑)。
編集部
それはすごい。
八百谷
それからですね。いろいろとゲーム関係の仕事をしたりして。で、そのあと懲りずに二人で会社作って。ゲームとかウェブとか。いろいろ手を出して。
編集部
あの、失礼ですけれどお二人、おいくつなんでしょうか?
八百谷
二人とも29歳です。
編集部
じゃあ、わりとこう、まぁ年上の方に失礼なんですけれども、ウェブがどんどこ盛り上がっていって、インターネット業界がドカーンといくころに社会人になるかならないか、くらいのころですね。その境目の辺りにいて、で、ITベンチャーなんかがたくさん立ち上がって…そういう時代にいたんですね。
八百谷
ええ、で、色々と考えてやってみては失敗して、みたいな(笑)。
深浦
いやー、失敗までもいってない(笑)。わりと、趣味的なノリを追求しようとして、そこにビジネスが伴っていなかったから、それで結局生活できなかった、っていう感じですよ(笑)。
編集部
えー、それはどんなのですか?
八百谷
ゲームだったり、ウェブ上の新しいアート表現だったり。
編集部
で、このたびはこんななんだかオカタイ感じの。
八百谷
いや、一見そう見えますけどね、実はオカタクないですよ、SEOTOOLSは。実はゲーム要素がすごく入ってます。
編集部
うちの編集長が言ってたんですけれど、このSEOTOOLSって、APIの組み合わせ方がすごく上手いって。その辺のアイディアみたいなのはどこから引っ張ってきたんですか?
深浦
そんなに、そういう意味では特筆する技術ってないんですよ。おっしゃるとおり。で、それは僕らもそれも認識していまして。だから企画力とデザイン力で勝負っていうのをはじめから意識していまして。なので、すでにある素材を料理してわかりやすく見せてあげるっていう。特にSEOTOOLSの各部門部門だと確かにすでに他社に既存ツールとかもあって誰でもデータは持ってこれるわけなんですけれど、それらのツールっていうのはSEOTOOLSみたいにテキストで診断内容とか書いてないし。見る人が見ないとわからない数字の羅列でしかないもので。
編集部
確かに。わかりやすくかいてありますよね。人の手がかかってるというか。
深浦
で、まぁそこを企画とデザインという面からマーケティングしなおしたっていうか。わかりやすくしてあげることで見せかたを変えることができるんじゃないかって。それがSEOTOOLSの主なポイントですね。特に最後の数値化、ランク付けっていうのも、ゲーム的発想。数値化することで、その数字がむちゃくちゃ正しいっていうわけではなくって、なんだか楽しくなるんですよね。わかりやすいし。
編集部
ああ!たしかに。「D」って言われると落ちた!って感じですね(笑)。「C」って言われると「可」って感じ、します(笑)。
八百谷
(笑)

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MarkeZine(マーケジン)
2006/07/12 21:16 https://markezine.jp/article/detail/55

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