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若年層の検索ユーザーから考える、今後のモバイル検索トレンド

企業名で検索をするモバイルユーザー

 前述までの“学校名”と近しい固有名詞のキーワードジャンルとして“企業名”が考えられる。今年4月より、iモードのメニューリストに『企業・ブランド』カテゴリができ、これまで以上にモバイル版の企業オフィシャルサイト(コーポレートサイト)の認知は高まってきている。

 また、前述のように若年層のモバイルユーザーが幅広い情報収集だけでなく、具体的な固有名詞で検索を行っていることからも、今後モバイルユーザーへの情報提供を行う上で重要なジャンルになるかもしれない。では、そのような中で、実際にどの程度企業名で検索がされているのか簡単に言及したい。

図 3 企業名キーワードの想定検索数データ(弊社リスティング実績より推定/3キャリア)
図 3 企業名キーワードの想定検索数データ(弊社リスティング実績より推定/3キャリア)

 上記が企業名での検索数データである。JRやJAL、ANAのように交通機関の予約を行ったり運行情報を知りたいというニーズが考えられるキーワードや、テレビ番組のサイトを見たいというニーズが考えられるキーワードもいくつか含まれているが、それらに該当しない企業名のキーワードも多く検索されている。

 これらの企業の中でモバイルサイトをうまく活用している例として、資生堂はブランド紹介サイトが3キャリアとも公式サイトになっている。EZGoogleでは一部上位表示されないが、各キャリアの公式検索エンジンにおいて、企業名以外の多くのブランド名でも上位表示されている。これは非常に望ましい状態と言えるであろう。

 しかし、それとは対照的に他の多くの企業では、検索結果にオフィシャルサイトが上位表示されておらず、モバイルサイトすら用意されていない企業も多く存在している。

 モバイルユーザーが具体的な名称(企業名)で検索を行っているにも関わらず、モバイルサイトが用意されていない企業が多く存在するという点で、前述の大学側のモバイルへの対応状況と似ていると言える。

 店舗や商品を検索する目的以外で、若年層のモバイルユーザーが企業名キーワードで頻繁に検索をすることは現状考えにくいが、今後ユーザーが社会人になり、より広い情報を携帯サイトから収集するようになった場合、上記のような企業名での検索数はこれまで以上に増えていくと考えられる。そうした際に、企業としても企業名やブランド名で上位表示されるコーポレートサイトを用意しておくことは、今後、当然に取り組むべきことになっていくと考えられる。

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この記事の著者

モバイルSEO事業部 事業部長 佐藤竜也(モバイルSEOジギョウブ ジギョウブチョウ サトウタツヤ)

大学1年次よりインターンとしてフラクタリストに参画。インターン時代は営業やマーケティングを経験した後、社長室(現在は廃止)の立ち上げに携わり、上場準備や広報、新規事業を担当。 2006年モバイル検索エンジンの広がりに可能性を感じ、モバイルSEO事業を立ち上げを主導。コンサルタント、シニアコンサルタントを経て、200...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/11/05 12:00 https://markezine.jp/article/detail/5604

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