Affinium Campagin:顧客とのコミュニケーションを設計するモジュール
Affinium Detectは顧客の行動を検知する為のモジュールだが、検知したイベント対象顧客に対してコミュニケーションを行う為のモジュールがAffinium Campaignである。
一般的に「キャンペーン管理ツール」として分類されるソフトウェアだが、その機能の詳細に触れる前に、この「キャンペーン」及び「キャンペーン管理」という言葉の定義を明確にしておこう。まず、図6のマーケティングサイクルを見て頂きたい。見込み客が新規に顧客となってから、離反して行くまでのサイクルを表したものだ。
サイクルの各フェーズ(新規獲得、早期顧客定着化、クロスセル、ロイヤリティ向上、離反防止)において、複数のチャネル(DM、コールセンター、Eメール)でのコミュニケーションが行われている事が分かると思う。
「キャンペーン」とは、こうしたマーケティングサイクルにおいて、企業が顧客ないし見込み客に対して発するコミュニケーション活動全般を表す言葉である。例えば、「資料請求を行ってきた見込み客に対して、サンキューメールを送信する」といったコミュニケーションも、「キャンペーン」の1つとして分類される。
キャンペーンを成功させる上での必要条件
「キャンペーン管理」とは、こうしたコミュニケーション活動及びその結果を管理する事によって、より効果の高いものにして行く試みの事を指している。この試みにおいても、ライトタイムマーケティングの4つの要素(適切な顧客、適切な内容、適切なチャネル、適切なタイミング)は重要である。
図7の左側のコミュニケーションは、マス広告のイメージであり、全顧客に一律のメッセージを送っている。真ん中のコミュニケーションは顧客セグメンテーションによって、4つの要素のうち2つ(適切な顧客、適切な内容)を実現した例である。そして、1番右側では、チャネルとタイミングを加えて、ライトタイムマーケティングの4つの要素を満たしたコミュニケーションを実現している。

Affinium Campaignでは、こうしたコミュニケーションを、マーケター自身で構築する事が出来る。具体的には、マーケティングにおいて良く使われる機能(データ抽出、セグメンテーション、サンプリング)が部品化されており、その部品をフローチャート形式で組み合わせる事で、マーケティング施策に必要となるロジックを組み立てる事が可能になっている。