10月に全面的にリニューアルした「NetView」は、従来の「家庭のみ」「職場のみ」の集計に加えて、「家庭・職場全体」でのユニークユーザー数や利用時間を推計し、標準指標として利用している。今回のレポートはその集計方法の違いによる国内主要ブランドの利用者数の違いに着目したものとなっている。
それによると、「Yahoo!」は、家庭から4138万人、職場から1203万人が利用していたが、家庭と職場で利用するユーザーの重複を考慮した家庭・職場全体のユニークユーザーは4844万人。同様に「Google」のユニークユーザーは3453万人、「Rakuten」は2749万人となっている。
この集計方法によって、日本経済新聞社の「NIKKEI NET」の利用者数は「家庭のみ」の372万人に対して、「家庭・職場全体」では66%増の617万人となり、78位から53位に浮上。「ITmedia」や「Impress Watch」などIT関連ニュースサイトも大きくランクアップしている。一方、エンターティンメント系サイトや主婦向けサイトについては、利用者数は増加しているものの、ランキングは相対的に下がる傾向にある。
また、「NetView」のリニューアルでは、ブラウザによるウェブサイト利用だけではなく、Windows Media Player、iTunes、Google Earthなどのアプリケーションによるコンテンツ利用も集計対象に加える「Digital Media Universe(DMU)」を導入しており、ネット利用の実態をより反映したデータ提供が可能になっている。
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