Mac芸人を宣言! しちゃったんで小山さん、iPhoneについて教えてください
小山 今回は、「Mac芸人」を宣言したTKOの木本さんとの対談って聞いて、楽しみにしてたんですよ。でも、そんなにMacを使いこなしてたとは知らなかった。
木本 小山さんの前では使いこなしてる、なんていえないですよ。新人時代に、ライブのオープニング映像を作るために「ムービーならMacや!」と思ってMac5500を買ったのが出会い。独学で勉強したPhotoshopやIllustratorで作ったものをプリントアウトして紙芝居風に動かして、それをビデオカメラで撮影してました。結局、ムービーは作ってないっていうオチなんですけどね。小山さんのMac歴は長いんですか。
小山 僕はPerforma 575でMacデビュー、95年ころかな。大学で同人誌を作っていて、PageMakerとかを使ってました。その後、とある理由でWindowsに浮気しまして…。でも、やっぱりMacで「ものを作る楽しさ」みたいなのが忘れられなくて、それで戻って来たんです。今は仕事ではWindowsですけど、家ではiMacを愛用しています。木本さんは、今は何を使ってるんですか?
木本 まだG4なんですよ。Final CutやAfter Effects、ProTools、Premiereなどいろいろ触っているうちに、どんどんハマって。オープニング映像だけじゃなくて、ライブポスターとかチラシとか、Tシャツとかも作りましてね。ぐふー、けっこうやるでしょ? でも、まぁ「東京進出5回目」が示すとおり、食えない時期があってG4どまり…。正直言って、最新情報は勉強中の身なんで、今回の連載も戦々恐々。でも、芸人生命かけて(?)がんばりますー!
「ライフハック」ってどういうこと? なんでiPhoneと関係あるんですか?
木本 小山さんは『iPhone HACKS!』っていう本を書いているくらい、iPhoneマニアなんですよね。で、そもそも「ハック」ってなんですか?
小山 本、読んでないんだ(笑)! 仕方ないから自分で説明するけど、僕はほかにも『ライフハックのつくりかた』とか、Hacksシリーズで本を書いているんです。ハックは「ハッカー」のハック。「ハッキング」は日本では悪い印象があるけど、米国では技術に傾倒したマニアックな人たちを指して「ハッカー」「ギーク」っていうんです。その中でもカリスマ的にすごい人たちの、生活や仕事の仕方を体系化したものが「ライフハック」というわけ。
木本 それが僕たちの仕事や生活にどんなふうに役に立つんですかね。
小山 彼らの仕事の仕方を見ると、タイムマネジメントがしっかりできていて、コミュニケーション上手、さらに情報収集が的確で、発想力がある。決してオフィスで黙々と仕事をしているわけじゃないんですよ。むしろすごくリアルな感覚を大事にしていて、フットワークが軽い。そうした彼らの仕事を支えているのが、IT機器。中でもiPhoneの威力は絶大といわれているんです。
木本 なるほどなぁ。Macは好きやし、iPhoneにもめっちゃ惹かれるけど…。小山さんのその情熱、実はAppleの人と違いますよね?
小山 違うって(笑)! iPhoneを実際に使ってみたら、人にも勧めたくなる気持ちがわかってもらえると思います。その魅力と威力を、Mac芸人を宣言した木本さんが伝えていくのが、そもそもこの連載の趣旨でしょ。
木本 そうでした。師匠、よろしくお願いします~。(次ページへ続く)