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今日からはじめるアフィリエイトマーケティング実践講座

第10回 メールニュース活用 ~提携サイト向けの情報発信~


アフィリエイト向けメール作成時の留意点

読みやすく、ミスの少ないメール配信のためのポイント

 最近は、少々読みにくく感じるメールが目に付きます。メールマガジンの作成については、オンラインショップ向けの参考書などもたくさん出ているので、基本的な勉強をしておいたほうがいいでしょう。以下のような基本的なことをいくつかおぼえておくだけでも、読みやすさは変わってきます。

  • 機種依存文字を使わない
  • 内容が多い場合には冒頭に目次を挿入する
  • 段落ごとに見出しをつけたり、要点は罫線で囲って強調する
  • 冗長な文章にならないよう、用件をコンパクトにまとめてしっかり推敲
  • 送信前に社内外のスタッフにチェック用のメールを送り、複数の目で内容を確認する(特に数字やURLには注意)
  • テスト配信を必ず行う

 アフィリエイトサイトへメールを送る場合、本文の「シェイプアップ」は特に重要。スクロールせず、プレビュー画面などに表示された冒頭部分をちらりと見るだけという人も多いので、要点を目次のように上部に箇条書きにしてもいいでしょう。本文については、あまり味気なくなりすぎない範囲で、余分な言葉を一文字単位で削り、できる限りコンパクトかつ重要ポイントが強調されるようにすべきです。

 後から訂正を伝えるメールも時々届きます。キャンペーンの期間を間違えていた、商品名やURLが違っていた、などです。配信直後にこうしたメールが届くことが多いことを考えると、受信したメールを読んだ担当者が自分でミスに気付いているのでしょう。必ず何らかの形でテスト配信を行って、自分も「受信者」として読むことをお勧めします。URLもすべてクリックして、間違いがないようしっかりチェックすれば、ミスはかなり減るはずです。また、部署の複数のスタッフにメールを送り、必ず“第三者”の目で見てもらい、「確認しました」という返事をもらってから配信する体制を整えておくといった対策も効果的です。書いた本人よりも、第三者のほうが確実にミスを見つけられます。

送信相手を絞り込むには

 提携サイト全員への送信だけでなく、アフィリエイト・プログラム単位、特定の条件のアフィリエイトサイトだけを抽出してメール送信できるシステムを持つASPもあります。そうしたシステムを利用して、特定のプログラムに参加している人だけに送信する場合、メールの文面も絞り込んだ対象読者にふさわしいものにすると効果が高まることもあります。

「提携1カ月が経過した△△△様に、ご案内したいことがありメールいたしました」(おお、もう提携から1 ヵ月経ったんだ!)

「先月、高い売上成果をあげてくださったサイト様のみにお送りしています」(へえ、僕のサイトは上位に入っているのか。内容は何だろう?)

というように、受け取る側も「自分に対してのメッセージなんだな」と実感できるようなメールにすることが大切です。

バリューコマースのアフィリエイトサイト向け一斉メール配信画面(1カ月に8本まで送信可能)

プレゼント企画/無料モニター企画を用意する

 メールを定期配信している場合、常設企画として「今月の新商品プレゼント」、「無料モニター企画第△弾」など、メールを読んでくれたアフィリエイトサイトに特典を用意するのもひとつの方法です。「このECサイトのメールは目を通したほうが得だ」と感じてもらえるようになります。また、メールの件名や本文の冒頭では告知だけにとどめて、特典の内容説明そのものはメールの下部に配置するというのも、スクロールしてもらうためによく使われる方法のひとつです。

 一般ユーザに商品をばらまくのとは異なり、アフィリエイトサイトへのプレゼントや無料モニターは、利用レポートという形でネット上のクチコミ発信拠点となる可能性も高いので、販促用として無料で提供できるものがあれば、どういう形での提供が効果的かを試行錯誤してみるといいでしょう。

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この記事の著者

和田 亜希子(ワダ アキコ)

1994年早稲田大学政治経済学部卒。住友銀行、ライコスジャパン(検索エンジン)、カレン(メールマーケ支援)を経て2001年独立。アフィリエイトASP「LinkShare」からの受託で、個人アフィリエイト支援業務やアフィリエイトコンテストの開催に携わり、またECサイトのアフィリエイト導入やアフィリエイト・リレーションシップ・マネジメント(ARM)にも従事している。1999年に立ち上げた日本で最初のアフィリエイト専門情報サイト「アフィリエイトINDEX」をはじめ、「東京ホットスポット情報館」「東京...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/02/09 11:36 https://markezine.jp/article/detail/671

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