モバイルサイトとテレビは相性がいい
先のグラフから、もう一つ特徴的な傾向を見ることができる。先のグラフから、他のメディアと接触している時のモバイルインターネット利用動向を切り出したので、改めて参照頂きたい。
(ビデオリサーチインタラクティブ「ケータイ2009edition」より)
見てもらえば分かる通り、モバイルサイトが利用されているのは、「テレビを見ている時」が圧倒的に多いことが分かる。先の結果と合わせると、モバイルサイトの利用者は「自宅でくつろいでいる時に、テレビを見ながらのんびり使うことが多い」ということになる。
実際モバイルコンテンツの現場からも、テレビとモバイルサイトの相性がよいという声はよく聞かれる。例えばECサイトでは、テレビで紹介された商品がすぐ売れ筋になるという話も聞く。
しかし一方で、モバイルサイトへアクセスするきっかけとなった媒体を見ると、“テレビから”というユーザーは雑誌やWebサイトより少なく、相性のよさをうまく生かすことができていないことを見て取ることができる。最近ではいくらか改善されてきたとはいえ、「○○で検索」という検索連動広告を視聴した後、携帯電話で検索してもモバイルサイトが出てこないなど、モバイルサイトとの連携がうまくなされていないケースは現在でも見られる。認識の違いで多くのモバイルユーザーを取りこぼしていることは覚えておきたい。
(ビデオリサーチインタラクティブ「ケータイ2009edition」より)
