LPOは下記のような具体例で説明するとわかりやすいでしょう。 例えばあなたが「B5サイズのノートパソコン」を購入予定だとします。まずそれぞれのメーカーからどのような機種が出されているのか知りたいところです。
そこでインターネットの検索エンジンで「B5 PCノート」と検索してみました。実際に検索をかけてみるとわかりますが、国内外のメーカー名が何社もWeb上に現れます。どのメーカーでもB5サイズのノートパソコンを販売しているのでしょう。
ところが、「このメーカーのパソコンを見てみよう」と、クリックし、そのサイトに入ってみるとノートパソコンのトップページにつながってしまいます。B5サイズのノートパソコンを探しているのに、お目当ての商品がどこにあるのか全然わからないのです。
キーワード検索をして、Webサイトに辿り着いたと思ったのに、メーカーのサイトに入ってから、もう一度探さなければなりません。これではせっかく購入しようという意思を持っているのに、訪問者は逃げてしまうでしょう。検索キーワードとページの不一致が生じているのです。
購入意欲のある訪問者を逃してはもったいなですから、「B5 PCノート」が検索キーワードならば、きちんとB5のノートパソコンの製品ページへ辿り着く(ランディング)ようにしなければなりません。そしてLPOとは、まさにこのような問題を解消させることなのです。
売上げにつなげるまでの3つのハードル
Webサイト経由の訪問者をいかに取り入れて、売上げにつなげるか。この問題のために、どの企業も頭を悩ませています。私は、訪問者にWebサイトから自社ホームページに入ってきてもらい、さらに契約まで結びつけるには、下記の3つのハードルをクリアする必要があると考えています。
契約に至るまでの3つのハードル
- ニーズのあるユーザにWebサイトにきてもらう
- Webサイト(ランディングページ)を良くする
- 「問い合わせ」から契約につなげる(クロージングハードル)
最初のハードルは、ニーズを持ったユーザに自社のWebサイトに来てもらうことです。例えば先ほどのB5サイズのノートパソコンの例ならば、数ある競合メーカーの中から、まずは自社サイトを選んでクリックしてもらわない限り、いくらWebサイトを工夫しても意味がありません。これがひとつ目のハードルです。
このハードルを乗り越えるために、必要なのがSEM、すなわちサーチエンジンマーケティングです。SEMはMarkeZineでは連載などで説明済みですし、最近ではSEM対策がかなり理解されてきて、このハードルをクリアしている企業が増えているので、ここでは説明を省きます。
SEMやSEOについて情報を読みたい方はMarkeZineのSEM・SEOコーナーを覗いてください。
さて話を戻します。このひとつ目のハードルを乗り越えると、次のハードルが待ち受けています。Webサイトの出来の問題です。もしニーズを持ったユーザが自社サイトに訪れても、先ほどのB5サイズのノートパソコンの例のように、「たくさんの商品がページ上に現れてしまい、肝心の商品が見つからない」という状態では訪問者が購入できません。
このようなサイトでは、訪問者は怒って帰ってしまうでしょう。