あなたの会社はアクセス解析サービスを使いこなせる体制があるのか?
アクセス解析サービスを導入して運用を始めると、さまざまな課題にぶつかります。これら課題を、コストと手間が比較的少ない、無料アクセス解析サービスの導入を通して認識することが大切です。課題の影響度合いや解決の難しさは会社によって大きく変わります。もしかしたら、今回紹介する内容は、あなたの会社では課題になっていないかもしれません。それはとっても素晴らしいことです。
この時点では、これら課題をすぐに解決する必要はありません。まずは、自分の会社に課題があるか、そしてその度合い(解決の困難さ、優先順位の高さ)を実際の導入を得て認識してみましょう。
課題1:サービス導入が想定以上に手間
計測方式がタグ方式(特に細かい変数まで取らない)場合は、全ページに同じタグを入れるだけで導入が終わります。「一括置換とかすれば、1日もあれば全ページ入るだろう!」と思い、IT部門にタグの追加をお願いすると、なかなかすんなりいかないケースがあります。以下のようなことを言われたことはありませんか?
- 他のJSファイルへの影響はないかの検証が必要なんだよね
- ページによって管理している部署が違うので調整お願いね
- 売上に貢献する重要な機能の開発を行っていて、半年先までスケジュールが埋まっているんだけど…
- タグ入れるの大変。既にある別のJSファイルの中に入れられない?動作検証はそっちでお願いね
- 本当に画面表示に影響はない? 全ページ検証すると3か月かかるんだけど…
などなど、想定していたより、実装するまでに工数がかかる場合があります(上記はすべて実話です)。
IT部門の方は多くの案件を抱えており、各方面から「早くできないのか?」とか「割り込みだけどこの機能を最優先で実装して欲しい」と常に言われます。そういった中の1つにアクセス解析サービスの導入も含まれます。そのため、すぐにできるとマーケティング担当者が思う内容でも、すんなりといきません。1つのサイトだけならまだしも今後、サイトあるいはページごとにカスタマイズされたタグを複数サイトに導入していくとなると、相当時間がかかってしまいます。
解決のための糸口:
IT部門で用意されている、案件の申請フローの把握をしたり、優先度順位づけがどのように行われるかを理解しておきましょう。また今回の、無料アクセス解析サービスを導入するのにかかった工数や、導入後にIT部門にヒアリングを行い「導入時に苦労した点」「欲しい資料や情報」などを把握しておきましょう。