最初の絞り込みを行いましょう
絞り込みを行うためには、まずはどういう有料ツールが存在するかを把握する必要があります。以下のサイト群は参考になるかもしれません。
- アクセス解析イニシアチブWiki - アクセス解析ツール一覧(小川が管理・更新しています)
- モバイルマーケティング.jp - モバイルサイトアクセス解析
まずはこの段階で、「最低条件を満たせない」ものを落としていきましょう。例えば以下のように、絶対に譲れない要件があるかと思います。
- モバイルとPCのアクセス解析ツールは同じツールに統一したい
- 1億PV/月に耐えられるアクセス解析ツールが必要
- モバイル版の導入方式はパケットキャプチャー方式しか使えない
- メールでのレポート配信機能がとっても優先度が高く、必ず機能として必要
これらに合致しないツールはいくら他の機能が優れていても、値段が安くても導入対象となりません。
比較表を使う際の注意点
比較を行うときに比較表を使ったり、作ったりすることがあるかと思います。その時の注意点は以下のとおりです。

- 機能に関しては「△」が付いている部分を見ましょう。追加コストが必要、あるいは、できるけど運用が非常に手間な場合が多く、実質「×」のケースもあります。「○」の数の多さに惑わされてはいけません。
- ベンダーが出してくるものは、意図的に項目を選定している場合もあります。さまざまなベンダーの比較表を集めて、項目の抜け漏れをチェックしましょう。
- 現段階でコスト(特に大企業の場合)は気にする必要ありません。次々回の記事で紹介しますが、全体コストの一部しか載っていない場合がほとんどです。また大企業の場合、ディスカウント交渉等によって値段は大きく変わってくる可能性があります。
- 不満からまとめた要件に対する回答の大半は、公開されている比較表には載っていません。なぜなら、不満の多くは機能に依存しないためです。
- 自分たちで比較表を作る場合は、要件のみに絞った物を作りましょう。自分たちの要件が満たせるか・満たせないか、その視点を持ち続けましょう。
- 作る場合はすべて埋める必要はありません。わからない所は直接ベンダーや代理店に、この後のステップで確認いたします。
すべての要件を満たすツールはもしかしたら無いかもしれません。その時に役立つのが、優先度です。すべての要件を満たせなくても優先度が高い物を満たすのであれば、該当サービスを第一候補としましょう。
要件の多さやレベルによると思いますが、この段階でツールが1つ~3つに絞られたかと思います。3つ以上ある場合は、優先度を見ながら3つくらいに絞っておいた方がよいでしょう。あまりに多いとこの後の選定に時間がかかってしまいます。
今回の記事はここまでとなります。次回は、いよいよベンダー(あるいは代理店)と打ち合わせをしてツールの紹介を受けて、分からないことを聞くことになります。ベンダーに聞くべき質問リストも用意していますので、役立つ内容になること間違いないです。次回の記事公開は、7/14(火) 11:00~となります。お楽しみに!