トライアル中に検討すること
導入の手間を評価する
「今までのツールと比べて、どれくらい導入に手間がかかるか」「どこに工数がかかるか」ということを把握しましょう。導入が難しいから採用しないということにはならないかと思いますが、導入工数(コスト)に大きく影響してくるので注意が必要となります。
ツールの使いやすさを評価する
大切な項目です。メニューやアイコンの分かりやすさ、カレンダーの操作性からセグメントの作りやすさと制限、広告ごとの効果測定のしやすさ、ユーザー管理のしやすさなど、使ってみて感じることが大切です。また画面やレポートをどれくらい画面上でカスタマイズできるか(ダッシュボードの機能、メモ追加機能、メニュー名や配置変更など)も判断の要素に入れるべきです。ツールを使う難易度は、教育コストや実際に使い始めるまでの期間に大きく影響してきます。
実際にレポートを作ってみる
既に無料ツールあるいは他の有料ツールを導入しているのであれば、そのツールで出しているレポートが出力できるか、その難易度は難しくなっているのか、あるいは簡単になっているのかを確認しましょう。また新しいツールには新しい機能やレポートが付いている場合もありますが、これらも使ってみて本当に必要かを判断しましょう。1年に1回しか使わないレポートの使いやすさを見て評価しても意味ありません。より頻度高く使うレポートを1番重視するべきです。新しい物に惑わされないように気をつけましょう。
ツールの重さを見極める
無料トライアルはなるべくサイト規模が大きい所に導入することを推奨いたします。ツールを使っていて1番困るのは「データはあるのに、画面に表示されないことです」いつまでもPCの前でレポートが出るのをまっているストレスは尋常ではありません。
そのため、どのレポートがすぐかえってくるか、どのレポートはなかなか出てこないか、をいろいろな条件とあわせて見定めましょう。もしデータが出てくるのが遅い場合は、レポートの定期配信等、他に選択肢があるかも見ておきましょう。個人的には、どれか1つだけテストするならこの項目を推奨いたします(というか、テストをしているうちに気付くと思います)。
いろいろな人にテストをしてもらう
あなた以外の人にもツールを使ってもらいましょう。マーケット部門の人、IT部門の人、データを出す人、アクセス解析を実際に使う人にも画面や機能を見てもらいましょう。ツールを選定する人のスキルやノウハウはこれらの人より高い場合があります。実際に現場で使う人の視点は忘れないようにしましょう。
問い合わせ対応の評価を行う
これも非常に重要な項目です。まず、電話以外に用意されている問い合わせに対して回答が載っている場所を確認して、その使い勝手を試してみましょう。
ツールのマニュアル・FAQ集・掲示板などがあると思います。ツールを使っているうちに数十個は質問が出てくることでしょう。それらのうちどれくらいがこれらリソースに回答がのっているか。この評価は今後のサポートコストやユーザー満足度に跳ね返ってきます。
そして、もちろん電話やメールでの問い合わせも行いましょう。ただし電話サポートを予算的な都合上受けない場合は(推奨しませんが)チェックしなくても大丈夫です。よいベンダーと悪いベンダーは以下の内容で確認できます(電話用とメール用両方とも混在しています)。
- こちらが質問した内容を分かりやすい形で言い直してくれる
- 必要に応じて、こちら側が質問している背景を確認してくれる
- 回答がいつ頃できるかの目処を伝えてくれる
- 遅れる場合はその旨、分かった段階で連絡をしてくれる
- 問い合わせをちゃんと管理している(過去に問い合わせしたリストを持っている)
- 問い合わせ内容がいずれFAQや掲示板などに反映される
後半の2つは無料期間での判断は難しいかもしれませんが、前半の項目は感覚的でもいいので、評価をしておくことをオススメします。
さて、ようやく無料トライアルも終わり、いろいろ最後まで悩みながら、あるいはあっさりとツールが決まりました。おめでとうございます! しかし、まだ終わりではありません。まだ3つのステップが残っています。次回はその3つのステップのうち2つを紹介いたします。「ディスカウント交渉」と「SLAの締結」になります。ベンダーとの交渉手法や注意するべきポイントを次回はまとめていきます。次回記事は8/4(火)11時に公開しますので、ぜひチェックしてください!