決裁資料作成のポイント
ストーリーと方針を明確にする
どういうシナリオで話をして、相手にどう受けとってもらいたいかを意識しましょう。資料全体でその方針やストーリーがずれないように気をつけてください。「なぜ新しいツールを入れるのか」という理由がころころ変わらないようにするのも大切です。
ページ間の繋がりを大切にする
どの資料でもそうだとは思いますが、発表資料(パワーポイント形式が一般的かと思います)の前後のページがちゃんと繋がっていることが重要です。プレゼンする機会もあるかと思いますが、プレゼンをしないで資料だけがいろいろな人に渡る可能性もあります。説明が無くても分かるような資料にしておきましょう。
事実を書く(=課題は課題としてちゃんと認識する)
事実に対しての嘘は書かないようにしましょう。分からなかったり、決まっていなかったり、することは素直に伝えた方がよい場合が多いです。可能性が50%しか無いものを、100%や0%に見せないように気をつけましょう。
ただし、なんでも書けばいいという物ではない
事実は書いた方がよいものの、どの事実を書くかは吟味した方がよいと思います。馬鹿正直という言葉があるくらいですから、些末なことや、影響は大きくないけど印象が著しく悪くなるような事実は、取捨選択してもよいかと思います。でも、迷ったらとりあえず書いておいた方がよいかもしれません。
他の大型案件の資料を必ず参考にしよう
決裁承認の場では、いろいろな決裁が日々承認されています。過去に同じようなジャンルあるいは同じような規模で承認が得られたプレゼン資料を入手して中身を確認しましょう。自分達が作っている資料に足りない点や、資料の作り方など盗める部分は多くあると思います。
1回で通そうと思わない
1回目は却下されることが大半です。大抵は相手が知りたいことの答えが書いていなかったり、細部が気になったりというのが理由です。しかし、個人的には1回で通るより複数回かかった方がよいと思っています。
そうやって質疑応答とやりとりを繰り返しながら、更に多くの人を巻き込んでいきましょう。「こういうところがダメ」とか「こういうところが分からない」と言われたら、自分の考えを説明しながらも、それを言った人にアイデアや意見を積極的にもらいにいきましょう。
根回しをしてもらう
できる場合は自分の上長に、決裁担当者や取締役の人に根回しをしておいてもらいましょう。アクセス解析サービスというのは、取締役レベルになると詳細を知らない人が多かったりします。
そのため、賛成とも反対とも言えない状況が出る可能性があります。そのときに、賛成の意思を最初に見せてくれる人を用意するのです。これがうまく行われれば、後はなんとかなる可能性が高いです。
晴れてスタートラインに
このプロセスを繰り返すことによって、決裁が通る日がやってきます。おめでとうございます! まずは有休でもとって数日休みましょう。そして関係者には、感謝の言葉とこれからもよろしくというメッセージを送っておきましょう。
さて、今回で選定プロセスは終わりとなりますが、現在の状況はマラソンで言えばスタートラインに立った状態であり、ここからがいよいよ本番となります!次回からは実際に導入していく時の注意点やポイントを紹介していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。