体験型ポップアップが示す「価格と価値」の再考
2016年にカナダで誕生し、2024年に日本へ本格上陸を果たしたスキンケアブランド「The Ordinary(オーディナリー)」。成分と価格の透明性へのコミットメントを掲げ、誰もが手に取りやすい価格設定で20代後半~30代前半のユーザーから支持を集めている。
*1 整肌成分 *2 PCA 亜鉛(整肌成分)中の亜鉛に換算した値
同ブランドが2026年10月8日(木)より4日間にわたって開催したのが、ポップアップイベント「The Markup Marché(価格のひみつマルシェ)」だ。モダンなスーパーマーケットのような会場に並ぶのは、どこか見覚えのある野菜や果物たち。しかし、それぞれにはユニークなマーケティング用語と驚くような価格が付けられている。

たとえば、ごく普通のバナナは「天然由来・魔法のエナジーチャージバー」と名付けられ、価格は1万7,500円。アボカドは「100%天然由来・ツヤを高める活力アップカプセル」として3万500円で販売されている。中身はいつもの食材と同じだが、大げさな言葉や華美な見せ方によって製品の価値が高く見える仕組みを直感的に表現しているのだ。

会場内には、参加型のコンテンツも用意されている。秤に付加価値を表すおもりを載せるごとに、表示価格が上昇していくゲームや、野菜とユニークな商品名・価格の正しい組み合わせを当てるマッチングゲームを通じて、価格設定の仕組みを楽しく体験できる。
こうした仕掛けは、物価上昇が続く日本において「自分は何にお金を払っているのか」を消費者に改めて問いかけるものとなっている。成分の透明性と価格の誠実さを大切にしてきた同ブランドの姿勢が、遊び心あふれる空間全体を通して表現されている。
