Alexaはどうやって情報を収集しているのか
では、さっそくAlexaの基本的なしくみついて解説していくことにしましょう。Alexaは、アクセス情報の収集方法にも特徴があります。Alexaは、世界中でネットを利用している全ユーザーを対象に調査しているわけではありません。ユーザーの一部を「サンプルユーザ」として、彼らのウェブサーフィン情報を解析することによって、世界中のウェブサイトのアクセス数を類推しているのです。(収集や解析の詳細については、この連載の後の回で詳しく述べます)

Alexaには、英語のページしか用意されていません。そのために、日本語ユーザにとっては少しとっつきにくいかもしれませんが、変動する部分の数値やグラフの読み方さえ慣れてしまえば、英語を気にすることなく使えるようになるでしょう。
SNSもホームページも同じ土俵で比較する
今回は、ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)のミクシィを例に、Alexaの情報を表示してみます。ご存知のとおり、SNSの多くは、ユーザとしてそのサイトにログインしないとほとんどのページを見ることはできません。このようなクローズドなネットサービスでは、検索エンジンやソーシャル系サービス(共有ブックマークサービスなど)といったシステムを使って、サービスの規模や流行の度合いを評価するのが難しくなります。
サイトの内容を見ることはできない。

しかし、実際にログインしているクライアント側からのアクセス情報を使ったAlexaの情報であれば、ミクシィのようにログインが必要なクローズドなサービスと、ログインが不要な一般のネットサービスを、アクセス数という同じ土俵で比較することができます。